実践!社長の財務
売掛金に保険をかける【実践!社長の財務】第297号
2009.07.13
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
最近、土日はよく住宅展示場などに出現して、セミナーをやったりしています。
先週、先々週もやっていましたが、最近、賃貸併用住宅が人気があるようですね。
今年は、住宅税制がとても優遇されていて、自宅の買い時、建て時ではありますが、あまり景気が良くない、給料も上がらない...
そんな状況において、自宅を建てた上に、賃貸収入でローンを返していける、これはとても魅力的ですね。
ご興味ある方、家づくりを協力に応援してくれるサイト、私が上記のようなセミナーをやるのもこのサイトの活動の一環です。よろしければ、是非、ご覧ください。
ハウスネットギャラリー
⇒ http://www.hng.ne.jp/
ということで、早速「実践!社長の財務」いってみたいと思います。
売掛金に保険をかける
先日、当社で講師を呼んで、なかなか面白い研修をしていただきました。
売掛金に保険をかける、という話です。
研修をしてくれたのは、欧州系の保険会社の方ですが、ヨーロッパでは、「売掛金に保険をかけるのは、当たり前!」だそうです。
ヨーロッパの会社が、日本の会社と提携をしたり、買収したりして日本の会社の経営に参加すると、まず、驚くのはこのことだそうです。
「何!、売掛金に保険をかけてない...!
そんな危険な、大胆なことして、怖くないのか...?」
という感じで、絶句するそうです(笑)。
考えてみれば、なるほど、と思いますね。
貸借対照表(B/S)の資産を見て、
預金は、決済性預金は元本保証されているし、ペイオフなどの制度もある。
有価証券も、証券会社が分別管理をして守っている。
建物を建てれば、必ず火災保険や地震保険に入る。
備品や機械なども、重要なものは損害保険に入る。
あるいはメーカーが保障している。
自動車は、強制保険があるし、ほぼ100%任意保険にも入る...
しかし、売掛金や受取手形は...
B/Sの中で、結構な割合を占め(平均30~35%)ているにもかかわらず、
また、損害の発生率と言えば、建物が火事になったり、自動車事故を起こすよりも、おそらく貸倒れの発生率の方が高いだろうにもかかわらず、
売掛金や受取手形に保険をかけていないのは、不思議と言えば不思議ですね。
倒産防止協会に入っているからとは言え、あれはいざという時に貸してくれるだけ...損失を埋めてくれるわけではありません。
しかも、欧州系のこのような信用保証保険を扱う保険会社は、与信管理から、請けてくれるとのことです。
すなわち、新しい取引先と取引する時は、その会社の調査をしていくらまでだったら売掛にしていい、という与信枠を設定してくれるのです。
さらに、取引先の監視をしていてくれて、危険な兆候があるとアラームを出してくれるそうです。
いわば、与信管理をアウトソーシングするようなものですね。
なるほど、文化の違いはあるけれど、日本でもこのようなサービスがあれば、今後は増えていくかも知れませんね。
欧州系でこのようなサービスを日本でしているのは2社しかないそうですので、ご興味ある方は、このメルマガの返信でお問い合わせください。
ただし、現状、不動産・建設会社は請けていない、請けられないそうですが...
あと、売上の規模は5億円以上の会社が対象、とのことでした。
編集後記
このメルマガではあまり紹介していませんが、実は月1回、当社主催で異業種交流会をやっています。次回で、24回目になります。
東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部(TMBC)といいますが、ビジネスの役にも立ち、とても楽しくやらせていただいています。
次回は、7/21(火)夜ですので、このメルマガを読んでいる方でご興味がある方がいらっしゃいましたら、是非、お気軽にご参加ください。例会には、ゲストで無料でご参加ください。(懇親会は、4,000円です)
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