実践!社長の財務
インスピレーションが湧くほど見る【実践!社長の財務】第305号
2009.09.07
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
政権交代から1週間、いろいろなことが変わってきそうですね。
本気でやってくれることを期待します。
中でも税制については、いろいろ変わりそうです。
中小企業については、年所得800万円以下の軽減税率18%を11%に引き下げること、そして1人オーナー会社(特殊支配同族会社)の役員給与の損金不算入措置を廃止すること、これらは是非公約どおりやって欲しいことですね。
その他にも消費税の4年間凍結や、自動車関連諸税の整理、道路特定財源の一般財源化なども言われているところです。
相続税なども大幅に変更する予定でしたが、民主党になるとどうやらなさそうな感じです。
どんな動きになるのか、今後目が離せないところですね。
ということで、早速、実践!社長の財務いってみましょう!
インスピレーションが湧くほど見る
先週の「明るく積極的で、強い気持ちが大事」というのには、何人かの方からメッセージをいただき、ありがとうございます。
経営者の皆様は、明るいようで見えて、実は、ひとりで悩み苦しんで、いらっしゃる方がずい分多いんだな、ということを改めて感じました。
でも、ギリギリのところで気持ちを切り替えて頑張っている...何人かの方からのメッセージで、そんなことを感じています。
メッセージありがとうございます。私も勇気をもらうことができました。
さて、これは何度か書いたのかと思いますが、皆様は、月次の試算表などをどのように活用していますか?
いろいろな分析をしたり、計画と対比したり、それを元に翌月の予定を立てたり・・・いろいろ活用していることと思います。
確かにいろいろな資料を作ることは、有用なのですが、シンプルな基本的な資料を見ているだけでも、十分に役に立つのではないかと思います。
毎月の試算表(B/S、P/L)、損益の月次推移表、部門別損益計算書、そして計画との対比表・・・
業種にもよるでしょうが、この程度の基本的な表を見ているだけで、経営者や経営幹部はいろいろな気づきを得られると思います。
肝心なのは、ある程度時間をかけて、じ~っくり見ることです。まとまった時間を取ってみてもいいし、常に持ち歩いて時間のあいた時に見てもいいし。
ただ私としては、ゆっくりした時間、夜とか朝とかに、じ~っくり見るといいのではないかと、思います。
試算表をじーっと見ていることによって、いろいろなことが頭に浮かんでくるはずです。
・この数字がもっとこうだったら、いいのになあ...
・なぜ、これはこんな数字になっているんだろう...
・あ~、これはあれか...あの影響でこんななっているのか...
・この数字は、何かおかしいな...もしかして間違っているんじゃないか...明日、聞いてみよう
・こういう状況であれば、やはり××していかないといけないな...
・どうしたら、この数字がこうなるかなあ...
・厳しいけど、結構がんばってるよな...この数字!
・よし、いずれはこの数字を○○%以上にしてやるぞ!・・・
というような感じで、独り言でいろいろ言ってみるといいですよ。
経営者や経営幹部であれば、数字をじ~っくり見ていると、いろいろな光景が浮かんできて、それと数字がダブって、様々なインスピレーションが湧いてくるはずです。
それが大事だと思います。そのインスピレーションと営業や開発など皆様の専門知識や経験があいまって、新たな施策が出てくるんだと思います。
それも、数字とともに考えていますから、結構実現性が高い、地に足の着いた施策が出てくるのです。
むずかしい分析は結構ですから、それよりも皆様の能力が活かせるような、インスピレーションが湧いてくるほど、じ~っくりと試算表を見て、感じて欲しいと思います。
編集後記
まだ多少暑いですが、とてもいい気候になってきましたね。
以前にも書きましたが、ウォーキング、週末ちょこちょことやるようになってきました。家から四方八方めぐっていますが、近所にこんなものがあったのか、と気づきも多くて楽しくなりますね。
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