実践!社長の財務
中期、長期計画を作る意味はある?【実践!社長の財務】第307号
2009.09.21
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
休みで少し遅くなってしまいました。
この1週間は、民主党政権が何をやるのか、毎日楽しみに新聞、テレビなどを見ています。
まずは何と言っても官僚支配を打破して、予算の枠組みを大きく変えてしまうことを、やってほしいですね。
年末に向けた税制改正も、期待しています。
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
中期、長期計画を作る意味はある?
皆様の会社では、単年度計画あるいは予算、中期計画、長期計画など数字の計画は、どの程度まで立てていますか?
私どもが関与している会社では、中期計画(3年~5年)や長期計画(5年~10年)などは、ほとんど立てていないですね。
小規模企業や中小企業では、そこまでやっても、単なる絵に描いた餅で終わってしまうのがオチですから、正直やってもしょうがないと思っています。
ただ、上場企業など大企業では、市場や投資家からの要請で、中期や長期の計画も出していかないといけません。
当社の顧問先にも、上場企業の子会社が何社かありますが(上場企業も1社あります)、やはりそこでは中期計画などを作っています。
正直、本当に役立っているかどうか、と言えば、?が付きますが、唯一役に立っているなと思えるのは、単年度計画を作るときに、3年~5年先を見て、当年度の計画を考えることになる、ということです。
単年度の計画を作るのでも、その年度だけを見るのか、先を見てその年度の計画を作るのかは、大きな違いがあるのでは?と思います。
その意味で、中期・長期計画を作る意味はあるのではないかと思います。
すなわち、中期・長期計画、特に中期計画は、単年度の計画を作るために、その存在意義があるのではないかと、思うのです。
ですから、中期計画は達成するために作るのではなく、方向性を決めるために作る、そういうものではないでしょうか。
そうなると、中期計画は一旦作ったら終わりではなく、毎年これから3年間どういう方向でやっていくのか、その上で今年は...ということになりますので、
毎年、中期計画を見直して、作り直していく、ということが意味あるやり方ではないかなと思います。
そうしてできた単年度計画、これは必ず達成するために作られたものであることを、全社員で共有しておくことが大事です。
こんな使い方ができるのであれば、中小企業でも中期計画を作ってもいいのですが...
編集後記
今日は敬老の日ですね。
皆様、今日は何かイベントを考えていますか?
うちは、食事会をしようと思っています。
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