実践!社長の財務
会計にも闘争心が必要【実践!社長の財務】第308号
2009.09.28
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
シルバーウイーク明け、いよいよ政策もどんどん現実化されていきそうですね。
税制面では、10月始めに新たに一本化された「政府税制調査会」が発足し、大胆な税制改正が行なわれそうです。
まずは、暫定税率の廃止と、租税特別措置の全面的な見直し。
所得税では、こども手当に伴なう配偶者控除、扶養控除の廃止。
それに代わる給付付き税額控除の導入。公的年金控除の増額。老年者控除の復活。生損保控除の見直し。
法人税では、中小企業の法人税率軽減分が18%から11%に減税。
一人オーナー会社の役員給与の損金不算入措置の廃止。NPO法人支援税制の拡充。
消費税は、税率5%を維持し、4年間は税率を上げないこと。
税収全額を年金財源に充当すること。
などが掲げられています。今後注目ですね。
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
会計にも闘争心が必要
先週は、数値計画のことを話しました。
知り合いのある社長から、次のような感想をいただきました。
「本日のメルマガの記事、納得です。
弊社も形ばかりの中期計画を作っていましたが、悩みの種でした。
一応、文言が並んでいるだけのようで。
北岡先生のおっしゃるとうりとおもいます。
中期計画は実現する事の目的よりも、単年度計画の方向性をイメージする目的としてある、という考え方。
但し、単年度計画はナニが何でも達成するという意識。
頭の中が、ひとつスッキリしたおもいです。」
たまにこのような感想をいただける社長です。
いつも、ありがとうございます。
上記の後半にもあるように、
「単年度計画はナニが何でも達成するという意識」これがとても重要だと思います。
中期計画は方向性、単年度計画は達成するためにある。
そのために必要なのが、『闘争心』ではないでしょうか?
経営者、部門長の数字に対する闘争心、これなくしては計画は達成できない。
もちろん、数字は結果ですから、そのためにマーケティングから商品開発から、お客様サービスから、様々なことをやっていかなければならないことは、当然です。
数字のことばかり追求すると、「数字よりももっと大事なことがある」というような言い方をされることがあります。
確かにそのとおりですが、「その大事なこと」と「数字」は、どちらが大事か、比較するものではないと思います。
どちらも大事だからです。
全員に上記のことをわかってもらった上で、仕事に臨んでくれればいいのですが、一般社員にはなかなか難しい面もあるかも知れません。
したがって、せめて部門長や経営者は、数字に対する闘争心を持っていて、欲しいですね。
このクラスの人に、闘争心がない、すなわち、
「この状況では、計画達成はとても無理だな...」とか、
「ここまでいけば、とりあえず合格点かな...」などと
思えば、ほぼそれで決まってしまいます。
「何としても立てた目標は、達成したい!」
「達成するためには、どうしたらいいのか?」
という気持ちを持ち続けていないと、計画は達成されないのではないでしょうか?
その意味で「闘争心」が大事だと思っています。
誰に対する「闘争心」か...?
それは、自分との闘いだと思います。
編集後記
ようやくシルバーウイークが終わり、普通の週に戻ってきた感じですね。
ただ、子供の学校では、学年閉鎖になっており(学級ではなく学年全部休み)、うちの皆はまだまだ休みが続くようですね。
新型インフルエンザの影響ですが、結構、閉鎖になっている学校が多いようです...会社はなかなか閉鎖にはなりませんが(笑)。
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