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実践!社長の財務

しくみを作ることが大事【実践!社長の財務】第310号

しくみを作ることが大事【実践!社長の財務】第310号

2009.10.12

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
 
昨日の日経新聞に出ていましたが、「電子手形」がいよいよ11月に始まるとのこと。
これは、昨年12月に施行された電子記録債権法をベースにするもの。

本年6月に三菱東京UFJ銀行の子会社が、金融庁から電子手形の記録機関として認可を受けて、第1号としてスタートするようです。

記録機関のコンピュータで手形情報を管理し、インターネットを介し手形の発行や決済、譲渡や割引などもできるようで、当然、印紙税などもかかりません。

紙ではないので、分割して譲渡することができる、なんていうのも使い勝手がいいのではないでしょうか?

同じようなものでファクタリングがありますが、結構手数料が高いですね...電子手形の手数料はどのようになるのか、調べてはいませんが、是非利用しやすい手数料になるといいですね。
 
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

しくみを作ることが大事

会計にも闘争心が必要、という話をここ何回かしました。

そのために必要なのは、数値を正しく、早く出す「しくみ」です。
立てた目標を必ず達成するには、結果はどうだったのか、現状がどうなっているのか、その数字をすぐに見れることが大事です。

行動した後の数字がすぐに見れなければ、闘いようがありません。

店舗などであれば毎日の売上、製造業であれば毎日の受注や生産高、営業も毎日の売上と粗利益、などをまずは日次ベースで把握し、問題があればすぐに対処する、ということです。

その上で、全体の月次決算ということになりますが、これも3日や遅くても5日くらいでできていないと、翌月すぐに戦闘モードに入ることができません。

このしくみをいかに作るかが、とても重要だと思っています。

会社経営に当たっては、営業や商品開発や生産管理も大事ですが、同時に、この月次決算を、正確にスピーディーにできるしくみを作ることが、大変大事なことなのです。

ここのところにはもっと、経営者は力を入れた方がいいと思います。
特に中小企業、小規模企業の経営者は、会計のしくみなどあまり力を入れていないですね...大事だと思っていないのでしょう。

それをもっと言わない会計事務所もいけないのでしょうが...

かく言う、私たちの事務所も、まだまだ全部の会社ができているとは言えません...(反省)

しくみ作りは、正確性よりもまずは早く出すことをやりましょう。
もちろん、正確ではないといけないのですが、その正確性は、早く出た後に、ドンドン高めていけばいいのです。

月次が早くできないのは、正確性にこだわっているため、といっても過言ではないと思います。

特に経理だけに任せていると、性格上、正確性にこだわってしまいますので、月次決算は遅くなりがちです。

経理の方だけに任せず、ここは、経営者や管理者が自分が責任をもって、早くやるように仕向けることです。

思い切った行動、処理ができるよう後押ししてあげる。
その結果、間違った数字が出ても、責めたりせずに、一緒に改善していこう、というようにしていくのです。

来週以降、その「しくみ作り」について、書いていきたいと思います。

編集後記

週末は久々に東京六大学野球の母校の応援に行ってきました。結果は、ハンカチ君にまた白星を献上してしまいましたが、1点差の惜敗。
終盤は押せ押せだっただけに残念です。でも面白い試合でした。
学生席でしたから、休みなく応援と歌でしたが、それだけに終わった後に、皆で飲むビールのうまいこと!何かそのために行ってるような…(笑)

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