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実践!社長の財務

経営の原点:値決めは経営【実践!社長の財務】第319号

経営の原点:値決めは経営【実践!社長の財務】第319号

2009.12.14

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

いよいよ今週あたり税制改正大綱が発表されますかね?
民主党になって初めての税制改正、どんなものになるのか楽しみです。

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

経営の原点:値決めは経営

稲盛会計学の重要な考え方が、この「値決めは経営」ということです。

値決めと会計がなぜつながるのか? それは、この値決めは経営者が決定すべき重要な事項であるため、この考え方が在庫評価や採算管理のやり方に、強く影響を与えてくるからです。

京セラのような大手メーカーの下請けからスタートした企業は、激しい競争の中、非常に厳しい値下げの要求があったそうです。

常に競合品との天秤にかけられ、徹底的に値切られ、また毎年毎年値段を下げられたのです。

このような厳しい環境にあったからこそ、値決めについての哲学が生まれてきたのでしょう。

稲盛氏曰く

「お客様が納得し、喜んでくれる最大限の値段。それよりも低かったらいくらでも注文は取れるが、それ以上高ければ注文が逃げるという、このギリギリの一点で注文を取るようにしなければならない。」

このお客様が喜んで買ってくれる最高の値段を見抜くこと、これこそ正に経営であり、これを決定するのは経営者の仕事である、と言い切っているのです。

それだけ、値決めの問題は重要であるということです。

最初に値決めに失敗してしまえば、あとで取り返しのつかないことになります。いくら頑張って売っても、どんなに経費を削減しても採算を出せないことになりかねないのです。

そうなれば、せっかく作った製品も山のような在庫になってしまい、資金繰りに行き詰ってしまうのです。

これはどんな業種にも当てはまると思います。

喜んだ買っていただける最高の値段とは、一体いくらなのか...?

御社の商品、サービスは、その値段になっているでしょうか...?

もう一度考えてみる価値はあると思います。

編集後記

今年もあと2週間あまりとなってきましたね。
忘年会も佳境の週でしょうか...?体力を何とか温存しつつ、最後の山場を乗り切りましょう!

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