実践!社長の財務
ダブルチェックのやり方【実践!社長の財務】第335号
2010.04.05
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
自民党から離党組で新党が発足しそうですが、どうも今いち盛り上がりに欠けますね...
どうせならもっと若い人で、志のある人が出てくると面白いのですが。
民主党も5月までが正念場ですね。鳩山総理がもっとリーダーシップを発揮してもらいたいと思いますが...
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
ダブルチェックのやり方
稲盛和夫の実学では、このダブルチェックのやり方について、簡潔ではありますが、非常に細かく、具体的に書かれています。
いわゆる内部牽制ですが、会計の専門書などよりも、ずっとわかりやすいですね。
以下、要点だけを記述してみます。
【出金の扱い】
支払いをする者と、伝票を起こす者は、必ず別にしなければならない。
支払いが必要な者は、必ず記載内容を正確に記入し、必要な証拠書類を付して、伝票を起こす。
支払担当者は、伝票が正しく発行されたものかをチェックして、伝票に基づいて支払う。決して自分の意志や判断によって支払うのではない。
【入金の扱い】
入金の場合も振込みがあったからといって、お金を扱うものが入金伝票を切って処理してはならない。
その入金にかかわる担当者・担当部署に連絡し、入金内容を明確にした伝票を起票してもらい、入金処理をする。
【現金の扱い】
現金の残高が帳簿と一致することは、当然である。しかし、現金の出し入れの都度、一致しているということでないといけない。(その日の最後に一致していればいいというのではない)
そのためには、業務時間内に適切な頻度で、現金担当者以外の者が現金残高と伝票をチェックしなければならない。
【購入手続き】
要求元部門は、必ず購買担当部門に対する購入依頼伝票を起こして、購買担当から発注するシステムにすべきである。
要求元部門が、業者に直接電話などで依頼してはいけない。
【売掛金の管理】
営業は、売掛金の入金まできちんと責任を持つのが原則である。
売掛残高の管理は、管理部門が行ない、残高の明細を営業に報告して契約どおりの入金を促す。
また、滞留にしているものについても、管理部門から営業に、その原因と対策を明確にし、早急に解決するよう指示する。
集金にいく場合は、管理部門が発行した領収証を持って、営業が客先に集金に行く。入金された手形や小切手は、すぐに本社経理に送る。
振り込まれた入金も、本社経理にて集中管理する。
【買掛金の管理】
発注部門が検収した上で、買掛金の計上および買掛金の残高管理は、購買部門が行なう。
買掛金の支払いは、本社経理に集中させて管理する。
以上のように、1人の担当者あるいは1つの部門だけで、すべてが行なえるようなやり方を排除し、常にダブルチェックが効くような体制を作ることが大事ですね。
是非、御社のチェック体制も見直してみてください。
編集後記
4月に入っても何だか寒い天気が続いていますね。明日は天気も良くなり
気温も上がるみたいですが...早く春らしい陽気になって欲しいですね。
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