実践!社長の財務
各部門の経費負担について【実践!社長の財務】第342号
2010.05.24
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
ほぼ、5月最後の週ですね。3月決算・5月申告の会社が多いでしょうから、今週は大詰めです。6月申告の会社も、消費税だけは5月中に申告納付しなければいけませんので、遅れないように
追い込み、頑張ってください!
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
各部門の経費負担について
この数週間、アメーバ経営について、お話ししています。
今日はその中でも、各アメーバ(部門)の経費の負担について考えてみたいと思います。
アメーバ経営に限らず、部門別損益を計算するに当たって、経費の負担をどのように行なうか、というのは常に問題になるところです。
各部門に直接的にかかる経費は、そのまま負担すればいいのですから、特に問題はありません。
問題になるのは、間接費や原価以外の管理費、本社経費などです。
アメーバ経営においては、各アメーバが、すべての収益および費用を、自らの責任で管理できるようにしています。
たとえば、そこで発生した作業屑の売却益や、固定資産の売却損益などまでも、各アメーバの収益費用に計上するようにしているのです。
あらゆる収益や費用は、いずれかの部門の責任のもとに発生しているのであるから、その責任が明確になるようなシステムにしている、ということですね。
各部門が知らない経費が、突然降りかかってくるようなシステムでは、いけないのです。
工場の間接費などは、各部門が使用したり、恩恵を受けているのですから、あらかじめ決められたルールにより負担をすることになります。
問題になるのは、本社経費です。
一般的に多いのは、本社経費を何らかの基準で、各部門に割り振り、各部門が負担をする、という形です。
京セラアメーバ経営の場合は、本社管理部門は、各アメーバと日常的にかかわりを持っておらず、工場の間接部門とのかかわりがあるに過ぎない、とのことで、アメーバの負担にはしていない、とのことです。
自部門の責任のもとに発生している経費ではないので、負担をさせない、ということですね。
これについては、各社各様なのかな、と思います。
本社管理部門が、直接各部門とのやり取りをして、部門の要望に基づいてサービスを提供している、というような状態であれば、本社経費も各部門に、負担してもらうべきでしょう。
要は、様々な収益および費用が、どの部門の責任によって発生しているのか、ということですね。
間接費負担は、なかなか難しい問題ですが、部門長および部門のメンバーが納得できるように、決めていくことが重要ではないでしょうか?
編集後記
昨日からよく降る雨ですね。レニディズマンデーズ~♪なんて歌もありましたが、そんな気分で今日も頑張っていきましょう!
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