実践!社長の財務
年次のマスタープラント月次の採算予定【実践!社長の財務】第343号
2010.05.31
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
5月末です。3月決算申告最終日ですね。
申告期限の延長の会社も、消費税の申告納税は今日までです。
3月決算の会社の皆様は、もう終わってますよね?(笑)
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
年次のマスタープラント月次の採算予定
月次の決算報告は、どのようにやっていますか?
特に部門別の月次会議などをやる場合、各部門の発表はどのようにやっていますか?
実学にも、若干そのことが触れられています。
ポイントとなるのは、年次のマスタープランと、月次の採算予定です。
この2つを自らの明確な目標と位置付け、それに対し実績がどうなっているのかを、常に、完全に認識できるようにしなくてはなりません。
年次のマスタープランとは、年初に立てた計画のことです。
これを各部門ごとに立てます。
そのマスタープランを目標に、1年間それを達成すべく行動していくわけですが、マスタープランどおりにいく、なんてことは滅多にないはずです。
マスタープランを月次に落としたものと、実績とは上でも下でも乖離してくるものです。
そこで、月次の予定、というものが必要になってきます。
「マスタープランでは、今月の売上目標はこうなっているが、
先月までの実績では、マスタープランを、いくらいくら下回っている。
したがって、マスタープランをキャッチアップするためにも、今月の売上の予定は、年初の計画よりも多く、いくらいくらにしたい。」
というように、するわけです。
マスタープラン(年次計画)というのは、期の始まる前に立てた目標です。
しかし、1年間その時の状勢分析どおりに事が運ぶ方がまれです。
状勢は、刻々と変わってきます。
したがって、マスタープランとは別に、毎月の予定を立てる、ということが、大変重要になってくるのです。
したがって、月次の管理においては、マスタープラント実績の比較とともに、月次の予定と実績の比較も行なっていくことが大事です。
ただし、状勢が変わったとしても、年初に立てたマスタープランを、変えるわけではありません。
あくまでも、マスタープランは、年次の計画として、その100%の達成を目指していくのです。
その点を勘違いしないように、月次と年次の目標達成を目指しながら、毎月、日々、採算向上をはかっていかないといけないですね。
編集後記
最近は、本や雑誌をかなり買ってしまうのですが、まだまだ読んでいないものがたくさん...。でも読み方もいろいろあって、パラパラめくるだけでいいもの、1回はちゃんと読むもの、そして何度も何度も読みたいもの、そう分かれてきますね。
せっかく買ったけど、これはやっぱり読まなくていいや、と割り切ってしまうものもありますね。
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