実践!社長の財務
会計の目的は何なのか?【実践!社長の財務】第352号
2010.08.02
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
先週は、上場企業の第一四半期の決算発表が相次いでいましたが、黒字、大幅増益の会社が多く、久々新聞を見ていても明るい気分になってきますね。
米国や欧州の状況を見ていると、まだまだ、不安定な要因がたくさんあるので、安心はできませんが、少しずつ景気も良くなってきているのかなと思います。
徐々に中小企業の方にも、いい影響が来るのでは?と、楽観的に考えていますが、甘すぎるでしょうか...?
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
会計の目的は何なのか?
先週は、初期診断の話をしました。
そのような時によく思うのは、何のために会計処理をしているのか、ということです。
以前から決められたやり方を、担当者が変わってもずっと同じやり方でやっている...
正直、何のためにやっているのか、わからない作業が非常に多いように感じます。
・何のために、その表を作っているのか?
・何のために、その伝票を書いているのか?
・何のために、補助コードをつけて管理しているのか?
経理担当者は、慌しい日常業務の中、そのようなことを考える暇も、改善する余裕もなく、ただ、前任者から引き継いだことを必死にやっている、そういう状況を非常に多くみかけます。
それは、経理担当者だけの問題ではありません。
上司や経営者が、きちんとした、的を得た要求をしていない、ということにも問題があります。
会計や税務を見てくれている税理士が教えてくれていない、ということもあります。
会社にとって、経営にとって、本当に必要なことは何なのか、月次では? 決算では?
また、会計や税務上は、どこまでやっておく必要があるのか、
これらのことを真剣に考えていけば、おのずと会計処理のやり方や、やるべきことは決まってきます。
会計の目的はいろいろありますが、最大の目的は、経営に活かすことです。
会計を経営の中枢に据えて、経営を数字で判断していく、常に現状がどのような状況であるかを、数字でわかるようにしておく。
そのような体制を作っていく、それを全社で共有できるようにしていくことが重要なのです。
次回以降、そのような体制を作っていくにはどうしたらいいのか、
また、会計をどのように経営に活かしていくのか、そのようなことを書いていきたいと思います。
編集後記
8月に入りましたね。いよいよ夏休みという気分になってきますが、今年は何故か突発的な仕事が多いですね。仕事が増えるのはいいことですが、ちょっと夏休みが取りづらくなってきました。
夏休みなどは、早く入れて固定させておくべきですね!
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