実践!社長の財務
採算をどのように捉えるのか?【実践!社長の財務】第353号
2010.08.09
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今週・来週あたりは、夏休みモードですね。
電車もすいていて、仕事していても、ノンビリな感じではないでしょうか?
では、今日も早速、実践!社長の財務にいってみたいと思います。
採算をどのように捉えるのか?
会計の仕組みを考える際には、まずは、自社の採算をどのように捉えるのか、そこから考えていきます。
それは、商品別や地域別、あるいは組織上の部門別であったり、京セラのようなアメーバ単位であったりします。
会計の役割は、事業活動をした結果を適切に集計して、その数値を次の活動に活かしていく、PDCAのC(Check)の役割を担っているのです。
したがって、会計は、Checkが適切に行なえて、次のActionにスムーズにつながるものでなければなりません。
Actionは、当然、人がするものですから、採算を捉えてそれを活用するのも人であり、チームであるということです。
したがって、採算の基本は、まずは組織別=部門別にとる、ということになります。
ここでの問題は、1つには部門の取り方です。
どのような部門別にするのがいいのか、ということです。
これは、当然、具体的な活動の単位が、基本となります。
実際に仕事をしている単位で、採算を出していく、
実際に計画を立てる単位で、採算を出していく、
できるだけ小さい単位でわかるように、採算をとっていく、
ということが大事です。
これができていない会社が、意外と多いんですね。
部門別損益は出しているけれど、それは実際の活動をしている単位では出ていない、部門が大きすぎたり、逆に細かすぎたり、
あるいは、実際の活動とは違った切り口で、部門を切っている。そんなことが多く見受けられます。
最近の会計ソフトは、部門設定に対しては、かなり細かく設定することができます。
組織図のツリー状に部門を設定して、統合したり、切り離したりしながら採算を見ることも可能です。
現在、自社の部門別損益は、適切な部門が切られているのか、その部門分けが、実際の企業活動とフィットして、役に立つようになっているのか、まずは、それから見直していくことが必要ですね。
是非、御社の部門別も、見直してみてください。
編集後記
今日は、これから先祖代々の地である高知に行って来ます。
ちょうど「よさこい祭り」の時期でもありますが、お墓参り&掃除も兼ねて行ってこようと思います。このメルマガが配信されているころは、もう出発しています(今日は予約配信です)。
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