実践!社長の財務
月次推移表を作る【実践!社長の財務】第356号
2010.08.30
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今週からいよいよ9月、暑さはまだまだ続きそうですが、心機一転、暑さを吹き飛ばして頑張っていきましょう!
ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!
月次推移表を作る
会計データを見るには、その対象期間(月次・年次)や、一定時点(月末、期末)の数字を見ることはもちろんですが、その数字がいいのか、悪いのかを判断するために、比較してみる、ということが大事です。
まず、損益計算書で言えば、一番やって欲しいのは、月次推移です。
月ごとの数字を横に並べて、月次の推移・変動がわかるようにします。これを見ることにより、まずは月次の数字の水準が、頭の中に入ってきます。
売上は、大体月いくらで推移しているとか、毎月かなりの変動がある、季節変動はいつが山で、いつが谷なのか、などがわかってきます。
また、固定費は月いくらくらいなのか、必ず発生する固定費を把握することにより、必要な粗利がわかり、必要な売上(損益分岐点売上)がわかってきます。
さらには、人件費は月どのくらいなのか、それは、固定費の何%を占めている、あるいは、粗利の何%を分配しているのか、などがよくわかってきます。
この水準が高いのか、低いのか、妥当なのか把握しておくことが大事です。
その他、月次の推移を見ることにより、各経費の変動がよく見え、使い過ぎの抑制や、間違いなどの発見にも効果を発揮します。
利益を見れば、常に黒字で推移しているのか、赤字の月が多くてある一定時期(繁忙期)の黒字で、何とか年間黒字を維持しているのか、など、年間を通した損益構造がわかってきます。
さらには、経過月までは実績、決算までの未経過月には計画数値を入れることにより、年間の利益予測が常時できるようになります。
実績と比較して、計画数値が乖離しているのであれば、その推移表上で、計画数値を修正して、決算予測をより正確に作るなどもできます。
このように、損益の月次推移表を作るのは、経営において様々な気づきを得ることができます。
やっていない会社は、是非、やってみてください。
編集後記
週末は、ちょっと面白いボイス・トレーニングのセミナーに行ってきました。実践しながらのワークショップ形式で、美人の先生から、姿勢が悪い、声が出てない、などの指摘を受け、小学生になったようなつもり(笑)で、素直に勉強してきました。
これから少しは、話し方、声が変わってくるかも知れませんよ。
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