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実践!社長の財務

部門間振替を行なう【実践!社長の財務】第364号

部門間振替を行なう【実践!社長の財務】第364号

2010.10.25

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

気がつくと、もう10月も最終週...ずい分寒くなってきたなと思ったら、来週からもう11月ですね。
ホントに早いものです。

そろそろ年末の税制改正のニュースも、ちらほら出てきました。
孫への贈与を優遇する税制(相続時精算課税の拡大)や、以前からあがっている相続税の増税など、これからどんどん具体化してくる
でしょう。
また、本欄でもお伝えしていきたいと思います。

ということで、本日も、実践!社長の財務いってみましょう!

部門間振替を行なう

ここのところ部門別損益の活用について、やっています。

部門別損益をとることにより、各部門が、売上最大・経費最小を目指せば、部門利益が最大化し、もって会社全体の利益も上がってくる、そのような状態を是非、目指して欲しいと思います。

そこで、各部門の損益を正しくとるには、もう1つやるべきことがあります。

それは、部門間振替であり、社内売上・仕入の計上です。

部門間振替とは、ある部門で生じた経費などに、他の部門が負担すべき経費も入っている場合に、その他の部門に経費を付け替えることです。

これをやらなければ、当然、各部門の損益が違ってきますよね。

最も大きいのは、原価に関するところ。

たとえば、ある商品を仕入れた時に、その中に、他の部門で売る商品も入っている、というようなことですね。

その他の部門の商品については、ものの移動と共に、他の部門に仕入を振替える仕組みを作る必要があります。

これは仕入だけではなく、様々な経費にもおよびますね。

特に同じ場所でやっている部門については、経費がごちゃ混ぜにならないように、注意しないといけません。

間接費であれば、一括して配賦基準を決めればいいですが、今、言っているのは、直接費のことです。どの部門が使用したかわかっている経費のことです。

この部門間振替、できるだけないようにするのが、いいのですが

どうしても発生してしまう場合は、そのケースを特定し、振替のやり方を、当初に具体的に設定してしまう、ことです。

毎回毎回、考えていたら大変ですからね。

ということで、社内売上・仕入については、来週やります。

編集後記

昨日は、母校のホームカミングデーに行ってきました。これはOBのための文化祭みたいなものですね。ここ4、5年、仲間とお店を出店しています。今回はチャリティーで、ラオスのカレーを作って販売しました。ココナッツミルクを入れて、辛いけれどもクリーミーで、なかなか好評でした(約140食完売!)。たまには青空の下、こういう活動も楽しいですね!

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