実践!社長の財務
常に心配をする経営者【実践!社長の財務】第372号
2010.12.20
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
税制改正大綱、でましたね。
法人税率を下げて国際競争力をつけようというのに、一方で、減価償却費の定率法計算が、200%に後退してしまうなど、矛盾する点が、いろいろありますね。
大綱は出たけれど、このままスムーズに決まらないのでは?というような雰囲気が今回はあります。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう。
常に心配をする経営者
今までいろいろな会社を見てきて、良い業績を上げ続けてきている経営者には、常に心配をしている経営者が、意外と多い気がします。
業績の良い会社の経営者と言うと、自信満々の経営者が多いと思われるでしょうが、案外そうでもないのです。
あるアパレル関連の中小企業の経営者は、特にそうでした。
社員数人でやっている会社にもかかわらず、毎年数千万円の利益を上げています。
ところが、毎年毎年、決算が終わると決まって、
「今年は○○が流行になって良かったけれども、来年はそういうものがなくて、厳しいんだよ。ヘタすると、赤字になるかも知れない。」
というようなことを、言います。もっと、自信のある話を聞きたいのに、心配性なんですね。
と言って、その期も決算が終わると、大黒字。
だったら、あの時、役員報酬を上げておけば良かったのに...
何て思うこともありましたね(笑)。
もちろん、業績の良い会社の経営者が、全員そういうことではないのですが、口に出さなくても、恐らく、心配、不安に思っている経営者の方が、結果的に良い業績になっているのではないか、と思うのです。
それは、やっぱり不安に思うからこそ、その対策を十分に考える、行動に移す、からではないでしょうか?
自信満々で、今期も絶対大丈夫、なんて思っている経営者は、いざ、悪くなった時は、用意ができていないので、あっという間に赤字になってしまう、ものです。
やはり経営者は、「悲観的に考え、楽観的に行動する。」
これが、重要なのではないでしょうか?
編集後記
12月、忘年会続きの方が多いのではないでしょうか?私も今週は、土日も含め来週火曜日まですべて入っている、という恐ろしい?状態ですね。(天皇誕生日は休みでした)
それにしても、あまりバッティングもせず、よくこううまく埋まるもんだ、と変に感心しています。
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