実践!社長の財務
税金は経費と考える【実践!社長の財務】第391号
2011.05.02
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
ゴールデンウイーク真っ只中。皆様どのようにお過ごしでしょうか?
私は暦どおり、今日はこれから仕事に行きます。
昨日までの連休でちょっとゆっくりしてしまいましたので、本日は、早速、本文に行きたいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
税金は経費と考える
このメルマガでも、何度か書いたかと思いますが、私はあの稲盛和夫氏が塾長をつとめる【盛和塾】に入っています。
盛和塾では、中小・中堅企業の社長が、それはもう、どが付くくらい真剣に稲盛塾長の経営哲学、経営の考え方を学び取ろうと、勉強しています。
その盛和塾入門の一番で、盛和塾の原点として心得るべきことが、冒頭の「税金は経費と考える」ということです。
曰く「1億円残したかったら、2億円の利益を出せばいい」のです。
税引き後の利益が本当の利益であって、税金は利益を上げるための経費なのです。
会社経営にはいろいろな経費がかかりますが、それらの経費と同じと考えればいいのです。
稲盛塾長は、税金を納めまい、という姑息なことを考えている企業は、永遠に中小企業のままであると言っています。
会社が小さい上に、節税しようと一生懸命考えるから、ますます会社が小さくなってしまうのです。
節税すれば、結局はその分のお金が出ていくのであり、内部留保もたまらないのです。
その結果は、いつまで経っても、当初出資した資本金のままです。ヘタすると、資本金が目減りしている会社かも知れません。
これでは不況がくれば、あっという間に吹っ飛んでしまう、あるいは社員をリストラせざるを得なくなる、そんな会社にしかならないのですね。
皆様に是非、読んでいただきたい本があります。
盛和塾でどのようなことを勉強しているかがわかる、稲盛塾長と塾生の「経営問答」の様子、実況中継が書かれている本です。
「経営問答」は、盛和塾の勉強会のやり方の1つで、直接塾生が稲盛塾長に質問して、稲盛塾長がそれに真剣に答える、それを塾生皆が聞いて勉強する、正に実践的な勉強会のスタイルです。
それが本で読めますので、これは非常に経営の勉強になりますよ。
◎新版・実践経営問答
『こうして会社を強くする』稲盛和夫・盛和塾事務局編
PHPビジネス新書 2011/4/1 本体800円(税別)
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-79495-2
ちなみに、今日のテーマの「税金は経費と考える」は、72ページに出ていますので、是非、読んでみてください。
編集後記
4月から大阪で新社会人生活を始めた長男が、GW休暇で久しぶりに帰ってきました。今のところ研修期間中だし、社員寮で同期もたくさんいて、毎日結構楽しいと、まったく学生のノリと変わらない感じですね。5/2と5/6も休みで何と最初から10連休!まだ30日も働いていないのに、こんなに休んでいいの...?本人も不思議がってはいましたが...。
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