実践!社長の財務
資産を高速に回転させる【実践!社長の財務】第415号
2011.10.17
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
週末変な天気でしたが、今日はすがすがしい朝ですね。
過ごしやすそうな感じです。
今日も1日元気でいきましょう!
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
資産を高速に回転させる
ここ数回、ROA(総資本利益率)の話をしています。
投下した総資本、あるいは運用している総資産に対して、どのくらいの利益を上げることが、できたのか。
それこそが、事業体である会社の、稼ぐ力=収益力を表してい指標です。
同時に、会社に対する投資効率も表しているといっていいと思います。
そのROAは、次のように計算されます。
さらにそれを分解すると、下の計算式のようになることは、先週来、書いているところです。
ROA= 経常利益/総資本(総資産)
↓
ROA=経常利益/売上高 × 売上高/総資産
左の計算式で、経常利益率を高め、
右の計算式で、総資産回転率を高めれば、
ROAは、どんどん上がっていくのです。
会社の本当の収益力は、経常利益率の高さだけでなく、資産をいかに効率的に活用したか、
ということが問われてくるのです。
これは、少ない資産を、遊ばせることなく、フルに活用して、どんどん売上を上げていくことです。
正に、資産が、高速回転している、というイメージです。
この総資産回転率を上げるには、より少ない分母で経営をする、ということが1つのポイントです。
分母が少なければ、同じ分子であれば、率は高くなりますよね。
すなわち、まずは、必要最小限の資産で経営をする、ということです。
スリムなバランスシートです。
そのためには、できるだけ持たない経営をすることです。
特に、過剰な設備投資はしない、必要であれば自社で持つが、借りてもいいものであれば、自社所有にはこだわらない、ことですね。
これだけ、変化の激しい時代ですから、できるだけ所有というのは、避け、身軽に経営した方がいいと思います。
さらには、在庫とか、売上債権などの資産も、できるだけ少なくすることです。
売上債権を少なくする、ということは、回収を早くする、現金商売に近づけていく、さらには、前受商売ができるようにしていく、ということですね。
単に売上や利益を上げればいいのではなく、いかにお金の流れを早くするか、これを考えながら経営をしないと、総資産回転率は上がっていきません。
資金を、固定化しない、ことですね。
このように資産を早く回していくことにより、借入金などを減らすことができます。
資金が寝ませんので、借入をする必要がないということですね。
売ればすぐ現金になってきて、在庫や固定資産もあまり持っていなければ、借入金をする必要はなくなってきます。
このように、いかに少ない総資産で、多くの売上を上げることができるか、
利益率だけではない、このようなことが問われているのが、ROAという指標なのです。
会社経営の総合的な指標として、是非、このROAを意識してみてください。
編集後記
土曜日は、久々業界のセミナーに行ってきました。業界というと変な感じですが、いわゆる会計事務所業界の人たちが集まって、事務所経営について考えるセミナーですね。
今回のテーマはネットの活用です。いろいろユニークな活動をしている同業者の人たちが、数名発表しました。
やはり印象に残ったのは、facebookの活用ですね。なるほど、こう活用するのか、という気づきがいろいろありましたね。
でも、facebookだけで効果があるわけではなく、やはりこのようなメルマガやリアルなお付き合いなどと相乗効果で、お客様が増えていく、ということですね。
そんなことで、単純なので、日曜日からfacebook結構、書き込んだり、写真をアップしたりしてます。
是非、読者の皆様、facebookでお会いしましょう。北岡修一で検索してみてください。実践!社長の財務で・・・と書いてくれれば、返信しますので!
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