実践!社長の財務
利益剰余金、寂しくないですか?【実践!社長の財務】第436号
2012.03.12
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよ今週で確定申告も終わり。
次は、3月決算の期末に向けての準備、そして3月末には平成24年度の税制改正が決まりそうです。
今年の税制改正は、久しぶりにすんなり行きそうな感じになってきました。
大きなもの(消費税増税)を抱えてますから、とりあえず小粒の改正は、協力しておこう、というところでしょうか?
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
利益剰余金、寂しくないですか?
あなたの会社の利益剰余金は、いくらありますか?
利益剰余金とは、貸借対照表の右下、純資産の部の中にあるものです。
利益剰余金の中には、利益準備金や別途積立金、そして、繰越利益剰余金などがあります。
これらの合計が、利益剰余金です。
これって何だか、わかりますか?
そうです。会社を作ってから、今までの利益の累積です。
正確には、法人税などを引いた後で、かつ配当などをした後の利益の累積ですね。
いわゆる、内部留保した利益の累積です。
この金額を見て、どう思いますか?
会社を作ってから、今までの利益の累積です。設立から○年、がんばってきた結果が表れているのです。
多いと思いますか? 少ないと思いますか?
よくやってきた! と思える額であればいいですよね。
これからもさらに頑張っていこう!と思えると思います。
でも、設立から○年もやってきたのに、これだけしかないのか...
と思うと、ちょっと情けなくなりますよね?
これには、いくつか原因があると思います。
実際に、ずっとあまり儲かってなかったのか。
それなりに儲かってはいたけれど、いろいろ節税をしたので、内部留保はあまりできていなかった、のか。
配当金や役員賞与を多く出してきたので、内部留保がないのか...
いずれにせよ、この利益剰余金=内部留保こそが会社の自己資本を充実させ、いざという時でも、つぶれにくい、強い会社にしていく元になるのです。
相当年数が経っているのに、利益剰余金が少なくて、ちょっと情けないな、寂しいなと思った方、
こんな状況は、おかしい、と思った方がいいと思います。
もっと自己資本を充実させて、強い会社、つぶれにくい会社にするんだ、と思って欲しいですね。
編集後記
昨日は、娘のバイオリンの先生に、音楽高校合格のお礼に行ってきました。家族で行き、レッスンも見学してきましたが、かなり難しいこと(私には理解不能。笑)を、教えてもらってましたね。
専門用語が、次から次へと飛び出すんで、娘は理解しているんだろうかと不安になりました。後で聞いてみると、全然、大丈夫だよ、と。なかなか大したもんだなあ...
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