実践!社長の財務
月次業績会議をいかにやるか?【実践!社長の財務】第447号
2012.05.28
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今朝の日経新聞の世論調査を見ると、消費税増税を与野党で修正協議してでも成立させるべきだという意見が、
そのまま成立も含めて、57%になっていますね。
半分以上の人が、消費税は上げてもいい、上げるのもやむを得ないと思っている、ということです。
特に経営者の方などは、いろいろ話すと多くの方はそう思っているようです。
野党も多くは消費税上げるのもやむなしと思っているのに、国会ではまったくかみ合わない。他の思惑を果たすために駆け引きをし合っている、もういい加減にして欲しい、と思いますね。
さっさと決めるものは決めて、それを実行するためにどうしたらいいか、その次に何をすべきなのかに、行って欲しいですね。
企業経営だったらこんなにのんびりしていたら、つぶれてしまいます。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
月次業績会議をいかにやるか?
皆様の会社では、社員をまじえた月次決算会議、業績会議を行なっていますか?
強い会社・儲かる会社を作っていくためには、月次の業績会議を実施することは、必須アイテムではないかと思います。
やり方は千差万別なんでしょうが、業績会議に入れて欲しいのは、「数字」と「行動」の2つを必ず話すことです。
その行動の結果、どのような数字になるのか、
その数字を上げるには、どのような行動をするのか、
ということが、会議では大変重要です。
業績会議では、会社全体の数字を取り上げるのはもちろんですが、より重要なのは部署ごとの数字です。
外部への決算報告と違い、数字を上げていくための月次業績会議では、現場の数字や行動が重要になってくるのです。
業績会議を価値あるものとするためには、その前提として年度計画が作られている必要があります。
もちろん、会社全体および部署ごとの年度計画も必要です。
その年度計画に対して、先月(翌月初に会議をやるので)の業績はどうだったのかを、各部署から発表してもらいます。
ちなみに部署ごとの実績の報告は、経理部門の力は借りますが、できるだけ報告資料は自分たちで作ることです。
経理の資料をそのまま出しているだけでは、なかなか自分たちの数字として実感できないからです。
各部署ごとに、先月の実績と、計画との差異の要因などを発表しもらいますが、それだけで終わってはいけません。
それを受け、今月はどのように行動していくか、その結果いくらの数字を目指すのか、それを発表することが、実は最も大事なことです。
こちらの方に、7割くらいのウエートをかけて発表してもいいのではないでしょうか?
先月の数字は、報告と反省はしても既に終わってしまったもの。大事なのは、これからどうやって業績を上げていくかですから。
もちろん、今月についても年度計画の数字はあるでしょうが、それはあくまで期首に立てたもの。
その時から情勢はずい分変わっているでしょう。また、先月までの数字も、年度計画どおりにはなっていないことの方が多いのです。
ですから、毎月毎月やるべき数字というのは、年度計画とは別途に立てるべきです。
先月までの数字が、年度計画を下回っていれば、なおさら計画をキャッチアップするためのアグレッシブな数字を立てていかなければなりません。
このように部署ごとに、先月の業績報告と反省、今月の目標と行動計画、これを毎月毎月、妥協せずに厳しくやっていたら、絶対に業績が良くなると思いませんか?
もし、そう思ったら是非やってみてください。
編集後記
今週で5月も終わりですね。私たちにとっては、5月は年に2番目に繁忙期。1番目は確定申告の時期、そして5月は法人の3月決算の時期です。
それにしてもどんどん3月決算が増えてきますね。今まで3月でなかった会社も、やはり3月にしたい、ということで今回も何件かが3月に変更になりました。
年に12カ月もあるのに、法人はいつでもいいのですから分散してくれるといいのですが...。
とはいえ、顧問先にとっては、決算は年1回。分散希望は、やはり私たちの勝手な都合ですかね...。
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