実践!社長の財務
B/Sをシンプルにしていく【実践!社長の財務】第450号
2012.06.18
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
株主総会真っ盛りの時期ですね。非上場会社の株主総会であっても、外部株主がいる会社では、きちんとした手順を踏んで、形式を整えてまともにやっているものです。
若干形式的かな、と思われるところもありますが、やはり会社の最高決定機関ですから、年に1度くらいは正式な形でやるのは、いいと思いますね。
さすがに想定問答集まではいらないですが、結構緊張感があっていいものです。議長である社長も、ちょっと普段とは違って緊張しているのがいいですね(笑)。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
B/Sをシンプルにしていく
B/Sをきれいにしていく、シンプルにしていく、というのは、本当に大事だなと思っています。
これについては、このメルマガで何度も書きましたが、3月決算でいろいろな会社の決算書を見て、改めてそう思いました。
B/Sとは、もちろん、バランスシート、貸借対照表のことです。
まずは、余分な科目は持たない、ということです。
特に資産科目ですね。
立替金や貸付金、未収入金、仮払金、前渡金・・・
仮勘定や本業に関係のないものは、極力なくしていくことです。
発生してしまったら、できるだけ早く消す、解消する、回収することです。
これらが残るということは、社内のルーズさからきていることが多いですね。
ルーズな会社は、やはり結果として儲かってない会社が多いです。
また、固定資産もできるだけ持たないことです。
実際に持たないということと、たとえ持ったとしてもできるだけ固定資産に載せない(費用化する)、早く償却する、ことです。
固定資産をたくさん持っている、ということは、こんなに資産を持っていてスゴイ!、ということでは決してありません。
お金が出ていったのに、費用化されていないものがこんなにある、その分、税金を社外流出させている、
ということなのです。
それを考えると、固定資産を、それも長期に多額に持っているということは、決して会社の得ではないですね。
余分な資産を持っている、ということは、余分な負債も持っている、ということにもつながります。
バランスシートですから、資産と負債がバランスしてしまうのです。
資産を持つために、借りなくてもいい借入金を借りていることも、結構多いものです。
逆に、借入ができたから、銀行が貸してくれるから余分な資産を持ってしまう、ということもあります。
バブルは正に、そんな構図から生まれてきたものです。
いくらお金を貸してくれるからといって、余分なものは買わない、持たない、これは肝に銘じておいて欲しいですね。
在庫や売掛もどうなのか、ということは常に見直しておいてください。
これらは気を付けていないと、すぐに増えてしまいます。
多くなればなるほど、また、注意が緩慢になればなるほど、在庫や売掛は増え、増えれば「不良・滞留」というものが、発生してくるのです。
これらは、常に目を光らせて、「不良や滞留」が発生しないようにしておかなければなりません。
B/Sはシンプルに、科目を少なくして、現金預金にどんどん近づけていく。
B/Sをスリムにして、正しい節税をして、純資産を増やしていく。
そういうことを、常にB/Sを見ながら、常に考えておいてください。
編集後記
昨日は、うちの2人の子供の出身小学校であるT小学校に久々に行ってきました。その小学校では、先生や父兄、卒業生、子供たちの有志で、沖縄の踊り「エイサー」のチームを作っています。
いろいろな大会に出たり、いろいろな集まりに呼ばれて踊っています。
今度、私の関連する会の出し物に出てもらおうと思って、見学&打合せに行ってきました。
沖縄の踊りは、明るくていいですね。見てるだけでドンドン元気が出てくる感じです!
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