実践!社長の財務
積んでおくと決めやすくなる【実践!社長の財務】第526号
2013.12.02
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
12月に入りましたね。あっという間です。
もう今年も残り1ヶ月。今年中にやるべきことを、しっかりやっておきましょう!
先週の日経新聞に、ゴルフ会員権の譲渡損、他の所得から控除できるのは、今年までか...という記事が載っていましたね。
10年前、いきなり土地の譲渡損が他の所得と損益通算できなくなりましたが、今回は日経に予告が出ました。
まだどうなるかはわかりませんが、含み損を抱えたゴルフ会員権を持っている個人の方、今年一杯かも知れませんので、売るかどうか、考えておいた方がいいですね。
なかなか簡単には買い手が付きませんから、早目にやった方がいいかも知れません。
ということで、本日も「実践!社長の財務」いってみましょう!
積んでおくと決めやすくなる
2週連続、何のことかわからないタイトルかと思いますが(笑)、今回は、賞与引当金のことです。
今、ちょうど賞与を決める時期ですね。
賞与が何ヶ月分と、固定されてしまっている会社もありますが、多くの会社は、現状の業績や、各人の評価などを基に、その時点で金額を決める、あるいは調整することになるかと思います。
この時、賞与引当金をしっかり積んでいれば、その金額を原資として、賞与の額が大変決めやすくなります。
12月の賞与であれば、11月末の貸借対照表に載っている賞与引当金の残高が、いくらあるかを確認し、これが賞与の原資になる、ということです。
基本的には、その範囲で賞与の額を、各人に配分していきます。
業績が計画よりも良ければ、その範囲を超えて賞与を出してもよい、ということになりますね。
賞与引当金の額は、期初あるいは前回賞与支払い後に、毎月いくら積んでいこうと、決めていると思います。
ある程度の根拠を持って決めているはずですから、その額を参考にしないといけません。
積んできた賞与引当金の額と、支払う額があまりにも違うと12月の損益が、それによって大きくブレてしまいますね。
そういうことがないように引当金を積んでいるのですから、あまり差が出るのは、好ましくありません。
いずれにせよ、賞与引当金をしっかり検討して、毎月適正な額を積むと共に、賞与支払いの時にはその額を参考にして、業績や評価等を加味して、皆に配分していく、というようにすると、非常にスムーズに進むと思います。
是非、そのようにやってみてください。
編集後記
今日は娘のバイオリンの全国大会決勝。応援に行ってあげようかと思っていましたが、あっと言う間に仕事のスケジュールが埋まってしまい残念ながら...。できるのは、その時間に祈るのみですね!
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