実践!社長の財務
KPIを会計と連動させる【実践!社長の財務】第552号
2014.06.02
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
いよいよ6月ですね。先週も書きましたが、私どもの業界では、5月までが繁忙期です。3月決算の申告が終わるとほっとしますね。
上場会社などはこれから株主総会で大変なのでしょうが、中小企業は、5月末に株主総会も税務申告も終わって、一段落です。
それにしても税務会計イベントは、12月から5月に集中しますね。
12月~1月は、年末調整・給与支払報告・法定調書提出・償却資産税申告ときて、
2月~3月は個人の確定申告、2番目に決算の多い12月決算。
4月~5月は、3月決算申告、ということです。
怒涛の半年間でしたね...。ようやくこれからは、少し鋭気を養える期間になるでしょうか。
・・・でも、今度はセミナー集中期間ですね、私は...。
下にもありますので、是非!
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします!
KPIを会計と連動させる
先週はKPI(Key Performance Indicator)の話をしました。
自社の経営の肝となる指標です。
これを探し出すことができたら、会社の中のあらゆる機会で、これを使うことです。
まずは、なぜ、この指標が重要なのか、これをよく説明し、理解してもらうことです。
うちの会社はこういうことを目指している、お客様にはこういうことを提供したい、喜んでもらいたい。
だからこの指標が重要なんだ、
この指標が、わが社がやりたいことができているかを表しているんだ
この指標が上がらなければ、うちのどこかに問題があるんだ
この指標が○○を超えなければ、絶対利益を出すことができないんだ...
というようなことを訴えていくわけです。
その上で、会議などで、必ず報告資料にKPIを入れてもらいます。
営業会議やチームミーティングなどでも常に使います。
KPIを通じて、会社の考え方を皆に伝えていくわけです。
KPIは言ってみれば、会社の方針や理念を数字で表したものです。
会社経営においては、理念も言葉だけではなく、数字に落とし込んでいかなければならないのです。
さらには、会計の報告にもKPIの数字を取り込んで欲しいですね。
今月の業績と、KPIの数字を併記し、KPIが実績とどう連動しているかを、わかりやすくしていくのです。
KPIの向上が、利益の向上に結びついていれば、社内への説得力はさらに増していきます。
利益は、KPIを追求した結果売上が上がったり、経費が下がったりして、結果として出るに過ぎないのです。
KPIというよりも、KPIを向上させるための行動が重要なのです。
経営はやはり数字に落としこんでなんぼのものだ、という気がします。
数字の裏付けや検証がない活動は、経営とは言えないのではないかと最近つくづく思います。
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自分の代だけでなく、次の代も見据えた経営をしていくことが大事です。
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編集後記
実は今オーストラリアにいます(のはずです)。先週から1週間こちらに出張中です。ですから、このメルマガは先週のメルマガを書いた直後に書き、予約配信をしております。向うから送るという方法もあるのでしょうが、あまり慣れてませんので予約にしました。また、帰ったら報告します。
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