実践!社長の財務
高い目標を立てる【実践!社長の財務】第566号
2014.09.08
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
内閣が改造されましたね。経済が一番とのことで期待したいですね。
消費増税で、やはりかなり経済が落ち込んだところがあると思います。大手銀行のトップがそんなことはないと、言っていましたが、報告が上がってきていないんじゃないですかね。
その銀行の取引先で、結構落ち込んだところがあることは、実務をやっている私たちはよく知っています...。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします!
高い目標を立てる
年度初め(始まる前)には、年間の経営計画、売上計画などを立てると思います。
皆様の会社は、どのように立てているでしょうか?
経営者が一方的に決めるのではなく、やはり社員の皆から、今期はどのくらいの数字を目指すか、出してもらうと思います。
経営計画の数字は、トップダウンがいいのか、ボトムアップがいいのか、という議論がありますが、やはり両方の要素が入る必要があるのではないでしょうか?
社員に任せっぱなしにすると、前年度よりちょっといい数字しか出てこない、ことが多いのです。
社長はもっと上を目指しているのに、前期にちょっと上乗せした程度のものしか出てこないと、がっかりしてしまいます。
上がる要素がないのならともかく、可能性はいろいろあるのにちょっと上しか出てこない...
でも、これは当たり前のことです。社員からしてみれば、将来のことは何が起こるかわからないし、要素はあったとしても、必ずできるとは限らない...
リスクがあるわけです。不確定なわけです。それをあえてリスクを取って宣言したはいいけど、できなかった時に何を言われるか、評価もガタ落ちになるかも知れない。
そんな状況でなかなか高い目標は出せません。ちょっと上で許されるなら、その方がいいわけです。その上で、頑張って 目標を上回れた方が、評価が高くなると、考えるでしょう。
経営者はそんなことは見越してなければいけません。
だからあえて、無理かと思えるような高い目標に修正してもらいます。社員が出してきたものを吟味した上、もっとこういうことができるのではないか、こういうところを目指していこう、
と発奮させていかなければなりません。
それで、これならできるかも知れない、というギリギリのとこ ろで目標を立てていくのがいいと思います。
高い目標を立てれば、仕事のやり方が違ってきます。
すぐ手の届く目標であれば、ノンビリやるでしょうが、高い目標だと頑張らなければ、前期と同じことをやっていたのでは達成できません。
それが、人を成長させることになるのです。
もちろん、目標というのは数字だけではなく、どのようになるということも入っているのですから。
高い目標を立てると、達成できない可能性も高くなってきます。
たとえ達成できなくてもいいと思います。
ただし、最後まで達成をあきらめてはいけません。
最後まで100%達成を目指すことが大事です。
高い目標だから90%も行けばいい、と考えてはいけないのです。そこが大事だと思いますね。
でも、最後まで努力して、結果として90%達成だったら、それはそれでいい、ということですね。あきらめないで頑張ったけど、結果は結果、変えられないということですね。
このように高い目標を目指したプロセスが大事なのです。
多くの場合、低い目標よりも高い目標を立てた時の方が、結果の数字は上回っています。
当たり前ですよね。努力の仕方が変わってくるわけですから。
編集後記
実は今、弊社も新年度で目標を立てたところですので、なぜ高い目標を立てるのか、うちの皆に説明しているようなものです(笑)。人生ゲームのようなものですね。目標を立ててその達成を目指すことを楽しむ。その結果自分も一段階上のレベルに進む(成長)ことができる、そんな楽しいゲームです(笑)。
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