実践!社長の財務
結果をいじらない【実践!社長の財務】第568号
2014.09.22
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
消費増税がどうなるか、という議論が多くなってきましたね。
以前は10%に上げるのが当然のような流れでしたが、ここにきて、上げると大変、延期した方がいい、という意見も多くなってきて、わからなくなってきたような気もします。
12月8日以降ということで、まだ先ですが、これから益々騒々しくなっていきそうですね。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします!
結果をいじらない
「人事を尽くして天命を待つ」とか「果報は寝て待て」など、
一生懸命やること、できることをやったら、後は運を天に任せて待てばいい、待つしかない、あたふたするな、ということですね。
財務や会計においても、これは大変重要なことです。
できることをやったら「結果をいじらない」ことです。
結果をいじろう、とする人、経営者が非常に多いので、それは絶対にしないことです。
粉飾や脱税、操作、調整などですね...。
粉飾や脱税などは、さすがにやらないよ、と言う経営者が多いかと思いますが、そこまで行かない「操作」をしている人は結構多いのではないでしょうか?
赤字になるとまずいので、ちょっと何とかしよう、こんなことできないか、というようなことです。
ちょっとした処理の仕方を変える、書類を遅らせてもらう、脱税や粉飾とは言えない程度の処理をする...
決算というのは、そのような調整をするものだと思っている経営者もいるようです。
そして、想定している落ち着きどころに落ち着かせる・・・
それが決算だと思っていないでしょうか?
一生懸命やるべきことをやって、できる努力を全部して、あとは結果を待つ。その結果を受け止めて、次の対応をする...
出てきた結果は実力です。今の実力を表わしているのです。
それをそのまま受け入れ、反省し、次以降に活かしていく、ことが必要なのです。
現象は受け留めるけれども、数字は何とか調整する、ではいけないのです。
出てきた結果をすべて受け入れるという「胆力」が必要なのです。特に経営者には。
そういう「胆力」を持たない経営者が、非常に多いですね。
だからいつまでたっても、成長発展しない会社が多いのではないでしょうか?
皆様おわかりのように、数字というのは正直です。
きちんと処理すれば、ありのままの姿、結果を表わしてくれます。
今の状況を正しく表わしてくれるのです。これはすごくありがたいことですね。素直にその数字を見て、結果を分析し、
では次はどうしたらいいか、ということを考えていけばいいのです。
それだけですよね。経営は難しくないと思います。
それをごちゃごちゃいじったりするものだから、わからなくなる、心も落ち着かなくなる、結果として独りよがりの経営に陥ってうまくいかなくなる、というパターンが非常に多いと思います。
是非数字を信じて、素直に経営をしていってもらいたいものですね。
編集後記
週末は熱海に行き、草刈りや庭というか家回りの手入れをしていました。天気も良くたまにそういうことをやるのも気持ちがよくいいのですが、今日はもう体のあちこちが痛いですね。ちょっと頑張り過ぎたかも…。(笑)
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