実践!社長の財務
中期数値目標を立てる【実践!社長の財務】第618号
2015.09.07
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
涼しくていいのですが、長雨はちょっと困りますね。
では、本日は時間がないので、早速本文に行きたいと思います。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
中期数値目標を立てる
毎期、年度が始まる時には、1年間の経営計画を立てると思います。
これは、1年間会社全体、各部門で何を目標として、どのようなことをやっていくか、そして、最終的にはこの1年間の売上や経費、利益などの数値について、どの程度を目指していくのかを、まとめることになります。
1年間といえども、やはり先のことはなかなかわからないものです。どのくらいの数字をやるのかは、トップの方針に基づいて、だったらこの位はやろう、という強い意思表示を各人各部門が表すものです。
ですので、見えなくても、一生懸命考えて、やるべき数字を掲げていきます。
でも、これは1年間くらいが限度ではないでしょうか?よく中期経営計画で3年から5年くらいの数字を作ったりしますが、とてもそこまで先の数字を、決算レベルで作り出すことは難しいのでは、ないでしょうか?
ただし、だからと言って、中期経営計画がムダということはありません。
中期経営計画は、決算書のような詳細な数字ではなく、3年から5年くらい先までの、目指すべき指標を掲げていくのがよいのではないでしょうか?
各社には、目指すべき重要な指標があると思います。
たとえば、顧客数とか、販売数量とか、店舗数や取扱店の数とか、各商品ごとの粗利益率とか、客単価とか、社員数とか...
あげたらキリがありませんね。
もちろん、その中には、売上高や販管費率とか経常利益率などもあると思います。
中期計画では、主としてそのような指標を年度ごとにあげていったら良いと思います。
このような指標を、年度ごとにあげて、5年先くらいまでこのような推移を目指していこう、みたいなものを作るのです。
指標を掲げることによって、会社の目指す方針というものも、はっきりしてきます。逆に言えば、方針をハッキリさせないと目指すべき指標をどのように推移させていくかも、出せないのです。
ですから、中期経営計画というよりも、中期数値目標みたいな感じで、年度計画を作るときに、合わせて一緒に考えていくと良いのではないかと思います。
目指すべき指標の数値が、5年間横に並んでいると、改めて、今考えていることをやっていくと、このようになっていくんだな、ということが、数字でよくわかってきます。
編集後記
9月は、毎週日曜日、午前午後ともセミナーをやっています。
MDIという会社の賃貸経営セミナーで、不動産の活用や法人化による相続税・所得税対策のセミナーです。
昨日はさいたま新都心、川越でやり、13日は横浜・川崎、20日は船橋・柏、そして最後の27日は銀座と立川でやります。
ちょっとすごいスケジュールですが、頑張っていきます!
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