実践!社長の財務
伸びる会社は徹底している【実践!社長の財務】第629号
2015.11.23
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
税制改正論議、真っ盛りですね。
焦点は、消費税の軽減税率の範囲と、法人税率を20%台にするかどうか、となってきました。
ただ、こればかりで他の項目が霞んでしまっているような感もありますが...。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
伸びる会社は徹底している
税理士として、いろいろな会社を見てきていますが、やはり伸びる会社というのは、徹底している会社です。
決めたことをしっかりやる会社。
まずは、方針とか、規則とか、約束などをしっかり守ること。
これは当たり前のことかも知れませんが、それが全員きちんとできているか、できていない場合には、上司や仲間から声が上がって、きちんと修正できているかも重要です。
皆で妥協し合って、なあなあになってしまう会社も多いものです。典型的に伸びない会社、儲からない会社に多いです。
さらに、私どもが一番関わっている数字についてです。
それが典型的に表れるのは、計画実績対比です。
立てた計画に対して、実績が達しない場合の方が、圧倒的に多いものです。
これはある意味、当然のことです。簡単に達成できる計画は、通常は立てないからです。
やはり計画を立てる時は、前期より伸ばした数字で、がんばらなければ達成できない計画を立てるものです。それでなければ計画を立てる意味はないからです。
だから、計画は簡単には達成できません。
ここで伸びない会社は、○○だからしょうがないよな...となってしまいます。
環境のせいにしたりして、容認して簡単にあきらめてしまうのです。思い当たる方、要注意です。
簡単に達成できないのが、当たり前なのだから、どうしたらできるのかを、必死で考えて実行に移さなければなりません。
計画時に考えたことがあるはずですから、それをまずは徹底してやることです。ちょっとうまくいかないからと、簡単に諦めないことです。
状況が変わってきたのであれば、その変化に対応してどうすればいいのかを、トコトン考えなければなりません。
上司も達成できない状況を簡単に許してはいけません。
計画達成を徹底するのです。これができているか、できていないかが、伸びる会社とそうでない会社の違いだと思います。
やはり伸びない会社は、甘いんですね...。優しいというか。
達成できない状況を許すというのは、自分も達成できない時は許してもらおうという...自分にも甘いということです。
やはり経営は数字で表されますから、明確ですから、ある意味追い詰めていく面もあるかと思います。
追い詰めるなどと書くと、昨今、すぐ精神的な面を取り沙汰されてしまいますが、でも、追い込まれないと爆発的な力がなかなか出ない、ということもあると思います。
ただ、厳しいばかりでは会社もどこかで息切れしていしまうでしょう。
厳しい中にも、どこかで暖かさや優しさを感じる面もなければ会社は成長発展していくことはできないと思います。
要は厳しさと暖かさのバランスがどこかで取れている会社が伸びているなと感じます。
ちょっとまとまりがなくなってきていしまいましたが、言いたいことは、方針なり、計画なり、会社で一度決めたことは、徹底してやり遂げていく、ということです。
それを真剣に厳しく徹底できるかどうか、それが伸びる会社への第一歩なのだと思います。
編集後記
今日は休日ですが、母校の大学に行ってきます。今日1回のみですが、講義をすることになっています。最近の大学は休みでも授業をやるのにはビックリしました。でも、考えてみれば月曜日は休みが多いですからね。月曜の授業を休講ばかりにしていたら、とても終わらなくなってしまいますので納得です。
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