実践!社長の財務
会計参与を活用しよう!【実践!社長の財務】第676号
2016.10.17
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日は時間がないので、早速本文に入ります。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
会計参与を活用しよう!
最近、会計参与がらみの仕事、提案が増えています。
会計参与は、皆様ご存知でしょうか?
平成18年に、会社法創設と共に導入された制度なのですが、意外と知られていませんね。
会計参与とは、取締役や監査役と同じように、会社の役員です。
したがって、株主総会で選任され、登記もされます。
ただし、会計参与になれるのは、税理士、公認会計士、または法人である税理士法人、監査法人です。
会計の専門家しかなれない役員、ということですね。
会計参与は何をやるかというと、監査とは違います。
監査は作成された決算書を、外部の目としてチェックするわけですが、会計参与は会社と共に決算書を作成することになります。
したがって、決算書の内容に責任を持つことになります。
また、会社とは別途に決算書を保管し、外部の求めに応じて決算書を開示する機能も有しています。
会計参与は、会計の専門家が責任を持って決算書の作成に関わっていきます。役員となっているため、会社や株主、第三者に対する過失責任なども背負います。損害賠償もあり得るということです。
したがって、会社となあなあの関係での決算などはできなくなってきます。会計事務所がそうとは言いませんが、会計事務所としての立場での決算よりも、厳しい状況で関わることになります。
会計参与というのは、それだけ責任のある立場で、ある意味資格をかけてやるわけですから、当然にその会社の決算に対する信用は高くなってきます。
そのため銀行や保証協会での金利等の優遇があったり、建設業の経審などにおいてもポイントが加算されたりしています。
この会計参与は、中小企業においてはもっと活用したらいいのではないか、と思います。
監査以上にある意味厳しい面もありますが、監査ほど報酬が高くない、という面で、中小企業には向いているのではないかと思います。
そういう意味で、私どももこの会計参与を推進していますし、やはり会計をよくしていくところから、中小企業は成長していくと思っていますので、これからも力を入れていきます。
検討される会社の方がいれば、是非お声がけください。
編集後記
昨日は母校のホームカミングデー行ってきました。いつもの年は所属する会の模擬店の手伝いをしていましたが、昨日は初めて夫婦同伴で参加したため、1 OBとしてホームカミングデーを満喫してきました。いつもやっている公開前の映画も、今回初めて見ることができ、すごくよかったですね。OBを大事にしてくれる学校に感謝です!
メルマガ【実践!社長の財務】登録はコチラ
⇒ https://www.mag2.com/m/0000119970.html