実践!社長の財務
ダントツに成果を上げるチームを作るには?【実践!社長の財務】第679号
2016.11.07
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
税制改正論議の途中経過が、新聞に多く出るようになってきました。
配偶者控除はやはり残るようで、103万円を150万円くらいに上げて、働き止めを防止するとか、いろいろ出ていますね。
どうも抜本的には改善されないようです。そもそもいつも論議の始まりが遅いですよね。それで時間が足りないため・・とか言っているのもおかしなものです。
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
ダントツに成果を上げるチームを作るには?
先月、私の主催するビジネス交流会で、脳科学者の岩崎イチロー&クレアさんによる『経営を伸ばす脳の鍛え方!』という講演会をやりました。
脳科学者が経営?というとピンと来ないかも知れませんが、ものすごくためになる講演でしたね!
その中で興味深かったのは、能力の高い者の集団や、1人の天才が引っ張る集団よりも、ダントツの成果を上げられる集団があったという実験結果です。
それは、能力は普通の人の集まりではあるけれども、集合知性が発揮された集団が、前二者の集団よりも圧倒的に高いパフォーマンスを上げることができた、というものです。
集団の心が1つにまとまると、ものすごいことが起こる、というのは皆様も見聞きしたことがあると思います。
典型的なのはスポーツですね。私がすぐに思い出すのは、高校野球です。完全に負けだと思っていたのが、9回裏に大量点を取って逆転サヨナラ勝ち! というのは、何回もありましたね。
確か今年もあったと思います。
考えられないほど、ムードが変わってあれよあれよと逆転してしまう・・・その時はどんな心理状態なんだろう、皆が皆...
チームがひとつになると、本当にすごいことが起こります。
こんなようなチームをビジネスでも作ることができたら、すごい会社になりますね。
そのためにどうしたらいいか、という講演会でした。
岩崎イチロー氏は、集合知性を発揮するチーム作りには、次の3つが必要だといいます。
1.全員が対等に発言できる
2.メンバー同士が理解し合っており、お互いの気持ちをくみ取れる
3.チームに一体感がある
経営の中では特に、全員が対等に発言できる、というのは重要だと思いますね。
通常は、上意下達で上司の意見が最も強い、押さえつけられてしまうことが多いものです。
真に対等に言える雰囲気というのは、なかなか作れません。
もちろん、方向性は間違えてはいけませんので、それはリーダーが指し示す必要があります。
しかし、それを達成する道筋は全員が本気で思って、自由に意見が言えるようになっていないと力を発揮できません。
新幹線があれだけスピードを出せるのは、全車両に強いモーターがついているからです。
組織も同じですね。全員に強いモーター(思い・実行力)があって、それが一体で動いたらダントツの成果を上げることができる、ということです。
よろしければ参考までに、講演のまとめをご覧ください。
→ http://www.tmbc.co.jp/report/201610.html
編集後記
この時期、私どもの仕事では税務調査が佳境に入っています。
いくつか並行で動いていますね。最近は特に1つの調査期間が長くなっているので、なかなかケリがつきません。今日もこれからある税務調査の立会いに行ってきます。ということで、頑張ってきます!
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