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実践!社長の財務

過去の業績推移表を作っておく【実践!社長の財務】第689号

過去の業績推移表を作っておく【実践!社長の財務】第689号

2017.01.16

皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。

いよいよ今週はトランプ大統領就任・・・どうなるか、期待と不安が渦巻いている感じですね。

まるで映画を見ているような展開ですが、次のシーンはどのようになるのか・・・目が離せませんね。

ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。

過去の業績推移表を作っておく

決算が終われば、当然、決算書を作成し、場合によっては2期比較、3期比較などもやるでしょう。

でも、できれば会社設立以来の業績推移表を作っておくことをお奨めします。

年度ごとの損益計算書を、横に並べたものですね。

いろいろな工夫をして独自に作ればよいと思いますが、主要比率なども入れておくと良いでしょう。

粗利益率や経常利益率、労働分配率、販管費率など、自社に適した指標、常に注目している指標を入れておきます。

さらに、社員数や、営業所数、その期のトピックスなどを記載しておくとよいですね。

売上高などは、その内訳なども入れておけば、より会社の成長過程がよくわかります。

この業績推移表を一目見れば、会社がどのように成長してきたかが、一目瞭然です。

エクセルで作っておけば、グラフなどもすぐに作れます。

売上の伸び率の推移や、利益率はどう変遷してきたのか、よくわかります。

何をしたのが良かった、何が成長の転機だった、とわかることにより、「そうだ。うちの強みはこれだったんだ。」ということを改めて認識できるかも知れません。

経営者が見ればいろいろな学びがあるでしょう。

この表を作るのは、決して過去を懐かしむためのものではありません。

過去の推移を見ることにより、自社のことをよく理解できるようになるからです。

強みだけではなく、弱みやその時々のトピックスに対して、どう対応して、結果はどうだったのか?

急成長、伸び悩み、あるいは衰退...今から振り返れば、それは大きな流れの中で、どういう理由だったのかがわかるかも知れません。

そしてそれを、これからどういう方向につなげていくのか、
過去からの推移を見ながら、向かうべき方向を改めて考えるために、とても役立つと思います。

是非、お奨めします。

編集後記

全国各地雪がすごいようですが、東京はずっと天気がいいですね。朝も寒いなあと思ったら今日はマイナスでした。年末年始ヨーロッパも寒かったですけれど、この寒気、ヨーロッパから日本まで同じものが覆っているようで、遠いけれど同じなんだ~と、変な感慨がありますね(笑)。

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