実践!社長の財務
大胆にして細心【実践!社長の財務】第704号
2017.05.01
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日から5月ですね。GWの真っ只中。
この2日間を休んで、大型連休にしている人もいるでしょうね。
羨ましい限りです。
ただ、この2日間は電話も少ないでしょうし、静かな日ではないかと思います。
貯まった仕事を、じっくり片づけるには打ってつけの日、ということもできますね。
この2日間ですっきり片付けて、明後日からの連休を楽しみましょう!
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
大胆にして細心
「大胆にして細心」は、よく聞く言葉ですが、中国の古典から来ているようです。
特に経営においては、これを心がけることが非常に重要です。
大胆な戦略を取る経営者は、たくさんいますが、そこに細心さがなければ、どこかで綻びが出てしまうでしょう。
一度は大きくブチ上げたが、いつの間にか消えてしまった経営者は、たくさん思い浮かぶのではないでしょうか?
逆に細心さばかりで、思い切った戦略を取れない経営者もたくさんいますね。
そうなると、いつまでたっても泣かず飛ばずで、いつの間にか時流にも乗り遅れて、衰退していってしまう、そんな経営者も思いつくのではないでしょうか?
大胆とは、強い「胆力」であり「度胸」です。
細心とは、繊細な「気配り」「心配り」です。
この両方を兼ね備えることが大事なのです。
財務で言えば、小さな経費まで気を配り、絶対に資金不足を起こさないように、心を配っておくことです。これが細心です。
その結果、利益率を高め、自己資本比率を高くしていくことを目指します。
その上で、ここぞというチャンスが来た時に、潤沢な自己資本を背景に、思い切った投資をするのです。これが大胆です。
日頃の細心な経営があるからこそ、大胆な決断ができる、ということですね。
得てして、慎重な経営者は、自己資本が高まる、預金が増えていくと、逆に守りに入ってそれを使えなくなってしまうことが多いですね。
細心なだけだと、そうなってしまいます。使うのが怖くなってしまうのです。そうなると、会社は伸びずにジリ貧になってしまいます。
ただし、蓄積した内部留保を全部使ってしまうほどの、大きな勝負に出てしまっては、いけないですね。
ビジネスは、博打ではないのですから...。
万が一失敗しても会社は大丈夫、という範囲で打って出る、というのが正しいのではないでしょうか。
そのために日々の細心の努力があるわけですから、それを全部台無しにしてしまっては、単なる蛮勇ということになってしまいます。
大胆さと、細心さ、これを併せ持った上で、その差が大きく、かつ、バランスが取れていること。
これが経営者としては、重要な要素ではないでしょうか?
また、そうである程、人間的な魅力も高まるのだと思います。
編集後記
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