実践!社長の財務
借金に頼らない経営をする【実践!社長の財務】第717号
2017.07.31
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今日で7月も最後。明日からは8月で、何となく夏休みモードに入っていくのでしょうね。
でも、私どもの業界にとっては、8月は税理士試験の月。
当社でも何人か受けることになっており、彼らにとっては今が最終追い込み!
といっても直前で焦ってもしかたありませんが、最後に暗記したところが、出るかも知れませんしね(笑)。
是非、最後まで全力を尽くして欲しいですね。頑張ってください!!
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
借金に頼らない経営をする
日頃、中小企業の社長と話していると、やはり、銀行の話、借入金の話は多いですね。
借り換えの話、金利の話、各行の取り組み姿勢の話、などなどやはり、経営において借入金は重要事項であることは、間違いありません。
特に私ども税理士、会計事務所と話す時には、常に主要な課題の1つになります。
ただ、借入金の話をするのであっても、その根底にあるものは2種類あると感じます。
1つは、いわゆる借入金ありきで話をしている場合です。
この場合には、経営の前提として、借入金は欠かせないものとなっているのです。
借入金なしでは、経営はできない、いわば借入金に頼った経営になっているのです。
もう1つのケースは、資金調達の1つの手段として銀行からの借入金もある、という前提で話をしているケースです。
様々な資金調達の方法として、銀行借入もあるし、他の方法もある。だけど、ここは借入金を使った方がいいな、という考えで、銀行から借入をしています。
たとえ、現実的には銀行借入しか手段がなくても、1つの手段と考えています。
この違いは結構大きいですね。
前者は銀行に振り回されてしまいます。銀行の意向によって一喜一憂することもあります。
後者は何だったら銀行を使わなくてもいいんだ、というように思っていますから、振り回されることはありません。
当然、後者の考え方の方をお奨めします。
決して銀行に対して高飛車になれ、ということではなく、1つの資金調達の手段と考えておくことが必要です。
これは、銀行借入に頼った経営をしない、ということですね。銀行借入は、あくまでも「活用」するものであり、頼るものではありません。
無借金経営を目指せ、ということでもありません。
無借金でいける場合であっても、状況や条件に応じて借入金を活用すればいいのです。
空前の低金利ですから、事業を伸ばすために借入金を活用した方がいい状況であれば、是非、活用して事業を飛躍させた方が私はいいと思います。
借入金は、あくまで「テコの原理」として活用していくことが大事なのです。
編集後記
土曜日は父の1周忌で高知へ。日曜日からは娘のコンサートの追っかけで山形へ。その後ちょっと旅行もしてきます。
ということで本日のメルマガは、日曜日に書いて、月曜日午前7:00に予約配信。ちゃんと配信されてますか...?
何としてでも月曜日配信、継続していきたいですね(笑)。
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