実践!社長の財務
月に1回はB/Sをじっくり見る【実践!社長の財務】第718号
2017.08.07
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
今月は私の誕生月であり、寒いよりは暑い方が好きですね。
でも、猛暑&湿度が高いのはやはりちょっと苦手ではありますが。
暑いけれども、スカッとした8月になるといいですね!
ということで、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
月に1回はB/Sをじっくり見る
中小企業の社長は、月に1回はB/S(貸借対照表)を、じっくり眺めてみて欲しいですね。
いつもは、気になるのはやはりP/L(損益計算書)であり、部門別損益であり、計画や前期との対比でどうなっているのか、ということだと思います。
日々、週、月次で業績を追求していくには、まずはP/Lとなるのは当然のことです。
でも、月次がまとまった月に1回は、B/Sをじっくり見てください。
日々、週、月次で業績を追求してきた結果、今現預金がこのくらいあって、借入金がどうで、このような財産状態になっているんだ、ということを。
簿記の知識があれば理想ですが、なくても毎月見ていれば、経営者であれば必ず気づくものがあるはずです。
もしわからないことがあれば、経理でも会計事務所の担当者でも、わかる人に聞いてください。
決して難しいものではありませんので、自分の感覚で理解してください。それが正しいかどうかは、自分の理解を話してみて確かめてください。
その上で、経営者というのは独特な考えを持つのだなと、私もいろいろな社長と話していて感じることがよくあります。
いわゆる自分なりにB/Sを理解しているんですね。
たとえば在庫が多い少ないの判断の仕方、借入金の残高の判断の仕方、本当にこれは様々です。
なるほど、そう考えるのか! と思うこともありますし、
それはちょっと考え方が違うんじゃないかと、思う時もあります。
そんな時は、もちろん言ってあげますが。間違った理解をしていると大変なことになることもありますからね。
B/Sを眺めて、じっくり見て、どう思うか? これは経営者にとって非常に重要だと思います。
毎日、毎週、毎月、社員とともに頑張ってきたすべての結果がB/Sに表れているのです(正しい会計をしていれば)。
その結果をどう考えるか、満足できるのかできないのか、どこに問題があるのか、どう改善していかなければいけないのか。
いろいろな考えが浮かんでくると思います。
これが経営の改善につながっていきますし、会社も進化していくことになります。
P/Lというのは、皆の努力がすぐに表れてくる計算書です。
でもB/Sは、設立から今までの積み重ねでできているものですので、これを改善するには、時間がかかります。
でも、最終的にはB/Sを改善していかないと、強い会社になることはできません。
是非、毎月1回はB/Sを眺め、じっくりと長期戦略を練って欲しいと思います。
編集後記
今月末で私も60歳になるんですね。いわゆる還暦というやつで(笑)。
自分でも信じられないような気持ちですが。還暦のイメージよりもまだまだ全然若い気、若輩者のような気がします。要は気分の持ち方ですから、あまり年齢など気にせずにやりたいこと、やれることをどんどんやっていくことだと思いますね。
ということで、今後ともまだまだ実践!社長の財務書いていきますので引き続きよろしくお願いいたします!
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