実践!社長の財務
もしやめたとしたら返せるのか?【実践!社長の財務】第759号
2018.05.21
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
5月~6月というのは、3月年度にかかる総会の時期ですね。
会社であれば株主総会ですが、それだけでなく、様々な会なども3月年度末が多いので、本当に様々な総会があります。
会社はどうしても3月が多くなってしまうので、任意の会などは、3月以外にした方がよいのではないかと思いますが。
では、本日も「実践!社長の財務」をよろしくお願いします。
もしやめたとしたら返せるのか?
事業をしていく上においては、借入金などの債務はもちろん、買掛金や未払金などの運転資金的な債務も、必要になってくるでしょう。
事業は順調で、利益が出ていたとしても、それらの金額が大きくなってくると、経営者としては不安になってくるものです。
万が一、何かあった場合は大丈夫なのか、という不安は常にあるものです。
事業というものには、やはり「まさかの坂」というものがあるので、それがいつ起こらないとも限らないからです。
不安なことを考えれば、切りがないですが…。
ですが、経営者としてはやはり「もしやめたとしたら、返せるのか?」ということは、考えておくべきではないかと、私は思います。
もし今、事業をやめたとしたら、今ある財産で、借入金や債務などを返済できるのかどうか、社員に退職金は払えるのかどうか、ということです。
もちろん、あくまでシミュレーションということですが、貸借対照表を見ながら、簡単に計算してみるのです。
現預金はあるのでいいですが、売掛金は全部回収できるものか、在庫はどのくらい換金できるか、その他の資産は換金できるのか...。
それらのお金で負債は返せるのかどうか...。
その上で十分返せるとなれば、安心して、自信を持って事業をしていけばいいのです。
もし、返せそうもなければ、今後それを改善するために、どのように事業をしていったらいいか、考えて目標を立てればいいのです。
そのようなことを常に覚悟を持ってやっていれば、経営は必ず良い方向に向かっていくのではないでしょうか。
編集後記
ずっと見てるわけではないですが、最近2回くらい続けて西郷どん、見ました。ちょうど今は奄美大島に流された時期をやっていますが、奄美の言葉の時には字幕が出るのが面白いですね。なくてもある程度はわかりますが、薩摩の言葉でも結構わからない部分があったりして、こちらも字幕があるといいですが(笑)。
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