実践!社長の財務
値決めの考え方【実践!社長の財務】第798号
2019.02.18
皆様、おはようございます。
税理士の北岡修一です。
本日は2月18日、確定申告のスタート日ですね。
昨今は、国税庁のHPから電子申告などで簡単に申告ができるようになりましたが、まだまだ税務署も毎年込んでいます。
是非、今年は電子申告にチャレンジ、などしてみてはいかがでしょうか?
やってみれば、意外と簡単にできるかも知れませんね。
では、本日も「実践!社長の財務」よろしくお願いいたします。
値決めの考え方
利益を確保するために、まず大事なのは、価格の付け方、値決めです。
自社の商品やサービスをいくらで売るかは、直接利益に影響してきます。
値決めについては、どの会社でも最も頭を悩ませるところではないでしょうか?
値決めをするにあたっては、3つの観点から検討することになります。
1つは、コスト面からです。その商品の仕入れ値や原価に、適正な利益を乗せていくらの価格で売るかを考えていくアプローチです。
最低でもいくら以上で売らないと、最終利益を残すことができない、いわば最低線の価格です。
2つ目は、市場価格からのアプローチです。同種の商品やサービスが、いくらで売られているのか、それらを調べた上で、自社の商品の価格を検討していきます。
他社の商品に比べて自社の商品の機能や品質や、他にない価値を比較すると、いくらにするのが妥当なのか、競争力があるのかを検討していきます。
そして3つ目は、自社の戦略や方針からの検討です。
低価格でたくさん売っていこうという戦略なのか、他社にない価値や高付加価値を訴求することにより、高価格で売っていこうという戦略なのか、それにより価格を検討していきます。
重要なのは、3つ目の戦略や方針だと思います。
どういう層(顧客)に、どういう商品やサービスを売っていきたいのか、これがハッキリしていないと、適正な値決めはできないのではないでしょうか。
そうでなければ、他社の動向や商品の売れ行きによって、価格をコロコロ変えてしまうようなことにも、なりかねません。
価格は、顧客に対する自社の最もわかりやすい「メッセージ」だと思います。
この商品やサービスをこの価格で売る、こういう価格の付け方で売る、それによって顧客はその会社の考えていること、姿勢がわかります。
価格は、そのくらいメッセージの強いものではないでしょうか。
だからこそ、価格は安易に決めるものではなく、上記の3つの観点を検討し、十分利益が出て、自社の考え方が反映された価格を付けていく必要があると思います。
編集後記
昨日は日曜日ということもあり、家に居る方も多いので、何件か確定申告の資料をいただきに回ってきました。1年に1回の行事?
なので、1年ぶりにお会いするのですが、何かついこの間会ったような気がする方ばかりでしたね。本当に1年というのはあっという間だと感じます。また1年たっても、あまり変わっていないというのも、お互い安心しますね。
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