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月次決算の目的と会計処理【実践!社長の財務】第802号

月次決算の目的と会計処理【実践!社長の財務】第802号

2019.03.18

月次決算は、年度で行う決算を月次で区切ったもの、途中経過を表すものです。

今期の計画達成を目指して、今月はどこまで達成できたのか、このまま行けば、決算では計画を達成することはできるのか、を見ていくものでもあります。

したがって、決算と同じベースで会計処理がされている必要があります。
すなわち、発生主義でやっていること、費用収益がしっかりと対応していること、必要な引当金などが計上されていること、などです。

発生した費用の未払金は計上しているか、在庫や仕掛品などを計上しているか、減価償却費は毎月計上しているか、年数回支給する賞与は引当金を毎月繰り入れているか、などです。

これらの処理がされていないと、当月利益だと思っていたものが、後日大きく修正されてしまう、ということが起こりかねません。

会計処理の内容を理解していれば、まだいいのですが、そうでないと数字だけをみて、経営者が勘違いをしてしまうのはこわいことですね。

ただし、月次決算のやり方、月次会議のやり方は、各社によっていろいろあります。

たとえば、毎月在庫などはあえて計上せず、キャッシュベースで損益を見ていく、なども1つの方法です。

月末在庫を計上しないと、売れ残っているものは損失になりますから、仕入過ぎを押さえる効果があります。

そのような目的で、あえて在庫を計上しない、という会社もありますね。

要はどのように月次決算を活用していくか、会議をしていくかです。それに応じた会計処理を、しっかり理解した上で行っていくことが大事ですね。

編集後記

確定申告も終わりいよいよ年度末。大分暖かくなってきた感じがありますね。そろそろ花見のシーズンも間近かということで、そんなお誘いもチラホラと。東京は平年よりも早く今週末には開花して、来週末には満開らしいです。でも、お花見にはまだまだ寒いかも知れませんね。

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