実践!社長の財務
残り3カ月が重要【実践!社長の財務】第813号
2019.06.03
私たちは仕事柄、様々な中小企業の会計を見ていますが、毎期しっかりと利益を出している会社は、全社一丸で目標達成を目指している会社です。
今期の全社計画や、各部、各人の目標をしっかり持っていて、それが毎月どういう状況かを、皆が把握しており、今期の目標を何とか達成しようと、皆が思っている会社です。
もちろん、思っているだけではなく、それに向けどうしたらいいのかを毎月、具体的に計画して、実行しなければ目標は達成できません。
月次の会議でそのようなことを真剣にやっている会社は、たとえ目標が達成できなかったとしても、しっかりとした数字を残しています。
もちろん、そのような毎月の積み重ねが大事なのですが、すべてが思うようにはいかないですね。活気のある組織は特に高い目標を掲げていますし。
そこで大事なのは、残り3カ月です。
第3四半期まで数字が出て、達成率はどうなのか、十分目標をクリアしているのか、年間の目標達成はかなり厳しい状況になってきているのか、第3四半期まで経過すると、かなり年間の見通しが見えてきます。
正に、そこからが目標達成への重要な3カ月間となってきます。
というのも、3カ月間あれば、具体的な仕事の流れの道筋がつけられ、実績に結び付けていくのに、十分な時間があるからです。
もちろん、業種によるのでしょうが、3カ月間あればゼロから売上を作っていくことが可能であることが多いのではないでしょうか?
また、3カ月間では売上に結び付かない業種であっても、3カ月間の具体的な数字を計画していくことは、できるはずです。
残り3カ月間の具体的な数字を、詳細に計画してみて、年間の数字はどの位になるのかを、予測してみる。
その数字が、年初計画に対してどうなのか、達成できるのか不足するのか、不足する場合は、何がいくら不足するのか。
それが出れば、その不足額をあと3カ月でどう埋めていくのか、そのために何をしなければいけないのか、具体的に出していきます。
このようなことを、全社でやっていけば、また、必ず達成しようという気持ちを皆が持っていれば、自ずと目標に近づいていきます。
3カ月というのは、先も読めて、具体的な行動にまで落とし込んでいける、ある程度の余裕を持つこともできる、最適な期間ではないかと思います。
その意味で残り3カ月、最後の第4コーナーの直線、思い切って駆け抜けて欲しいと思いますね!
編集後記
今ハンブルグに来ています。今日はハンブルクのホテルから予約で配信しています。ずい分北の方にあるけれど、気温は東京と大して変わらないです。
今の時期、夜も9時過ぎても明るいのはちょっと変な感じ。今週1週間少し欧州を転々としてリフレッシュしてきたいと思います。
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