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消費税増税対策遅れてないですか?【実践!社長の財務】第816号

消費税増税対策遅れてないですか?【実践!社長の財務】第816号

2019.06.24

消費税増税に対するお店や企業の準備が、遅れているようですね。

今回の増税は、2%税率が上がる、ということだけではなく、軽減税率が導入され、複数税率になることで、事業者は非常に面倒な対応をしなければなりません。

その1つがレジの変更です。8%と10%の複数税率の計算、それぞれの売上額の集計、印字ができるものにしなければなりません。

そのために政府は、1,000億円超の補助金予算を確保し、30万件の申請想定しています。
それが5月末の段階では、まだ10万件程度の申請しか来ていないようです。

レジは10月1日から待ったなしで使うものですから、早く対応しておかないといけないですね。補助金も9月末までにレジを導入しなければ対象になりませんし。

補助金の内容は、検索すればすぐわかります。
http://kzt-hojo.jp/

対象は中小企業で、複数税率対応レジを導入または改修する必要のある事業者です。

レジ本体の補助金は、補助率は基本3/4、1台上限20万円、1事業者上限200万円です。詳しくは上記サイトを見てください。

さらに浸透していないのが、キャッシュレス決済した場合のポイント還元制度です。

これは、消費税が増税される10月から翌年の6月までの9か月間に限った消費税増税対策です。

聞いたことがあるけど、内容についてはよくわからない、という方が多いと思います。

これも対象になるのは、中小企業者が行うお店で、クレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレスで決済した場合に、5%を還元するというものです。

ただし、コンビニなどは中小企業が経営するものは5%、それ以外は2%となっています。同じコンビニでもお店によって違うというのは、ちょっとわかりづらいですね。

これはカード会社など、キャッシュレス決済事業者が中心に運営していくことになり、お店もそこに申し込んで初めて、ポイント還元ができるようになります。

この準備もまだあまり進んでいるように思えません。

さらに、消費者に対しては、専用サイトを覗いてもパンフレットすらできてないようで、ちょっと対応が遅れているのではないですかね...。
https://cashless.go.jp/

ポイント還元の対象にならない商品もあり、制度として複雑なので事業者は、早目に制度の理解をしておくことが必要では、ないでしょうか。

編集後記

週末は甲府へ行った後、翌日富士宮に行き、そこからバスで帰ってくるという面白い旅をしてきました。甲府と富士宮の間は身延線という初めて乗る列車でしたが、富士川沿いに山岳の秘境を通り、きれいな川の流れもよく見えてすばらしい景色でした。残念ながら曇っていたので富士山はまったく見えませんでしたが、とてもリフレッシュできた週末でした。

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