実践!社長の財務
人材投資をして会社を発展させる【実践!社長の財務】第906号
2021.03.15
企業経営をしていく中において、設備投資と共に大きな投資が、人材投資です。
人を採用するということは、毎月の給料だけでなく、社会保険、福利厚生関係、交通費からオフィススペース、PC他備品、教育研修費等々、様々な経費が増えていきます。
したがって、人は採りたいけれども、そう簡単には採れない、決断できない、というのが会社を作った社長は、当初はそう思っていたと思います。
そのまま、採用をあまりせず、小さくやっていくのも1つの方法です。
外部の人に外注や業務委託などで連携してやっていくことにより、社員はいなくても、ある程度の規模で仕事はできていくと思います。
ただ、やはり会社の力をつけ、会社を発展させていこうと思えば、やはり中に社員を入れていく、同志を作っていく必要があると思います。
仕事とお金のつながりだけでなく、同じ思いを共有し、同じ目標に向かっていける仲間を作ることが、会社を発展させていく元になっていくからです。
最近お付き合いのある30代の社長の会社は、コンサル系の会社ですが、まだ、10数人しか社員がいないのに、この4月に10人の新卒社員を入れるとのこと...。
ちょっとビックリですね。
なかなかそこまでできないですが、バリバリ稼いでいる営業の方を、その教育係に専任にしてまで、新卒を採って育てていくとのことです。
これからの展開を考えると、そのくらいいないと足りない、ということですが、将来の明確な構想を持っているのでしょうね。
これからが楽しみな会社です。
人を採るのは、本当に大きな決断が必要なことです。
どうしても不安があります。
確かに費用は膨らんでいきますが、心配性の社長が忘れがちなのは、人は付加価値を産み出していくことができる、ということです。
確かに費用は増えますが、それを埋めて十分にあまりある付加価値を会社にもたらしてくれる可能性があります。
その可能性があるからこそ、採用するのですが、どうしても不安があります。
人を採用するのは、会社が成長発展していくために必要なことと割り切り、採用することがまずはスタートです。
その上で、その可能性を実現させていくのが、会社の役割です。ということは、入ってからいかに育てていくか、花開くように仕向けていくかが大事だということです。
どのようにやるかは、会社がいろいろ考えることができるわけですから、自社オリジナルでいろいろやってみ
ることですね。
人は付加価値を産んでいくことができる、そのように会社が仕向けていくことができる、そう考えていけば、人を採用する勇気も少しは湧いてくるのではないかと思います。
編集後記
今日は3月15日。本来ならば確定申告終わりの日ですが、今年は、1か月延長、そうなるとゆっくりする人も出てくるので、今日で終わることができません。残念ですが。
期限がいつであっても、結局やるのは人ですから、後でいいと思えば、どんどん遅くなってしまうのですね。
そういう意味で、期限を決める、ということは重要なことだと改めて思います。
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