実践!社長の財務
経費削減よりも経費最小【実践!社長の財務】第925号
2021.07.26
経費削減という言葉は、よく使われる言葉です。
不況になったり、業績見通しが厳しい時は、「とにかく経費を削減しろ」という号令が飛んだりします。
経費削減というと、聖域を設けず、減らせるものはすべて減らす、というイメージがありますね。
経費削減は、マイナスのイメージが強いため、やり方によっては、社員のモチベーションを下げてしまう可能性があります。
「こんなに頑張っているのに、あれも減らせ、これも減らせじゃ、やってられないよ」という感じです。
また、お客様サービスのための経費を減らして、お客様の満足度が落ちてしまったり、
将来のための重要な投資を減らしてしまったり、意図しない方向に進んでしまう可能性があります。
そこで、経費削減よりも、経費最小を目指してはどうでしょうか?
経費最小とは、ある目的・効果を達成するために、最小の経費で行うことを考えること、です。
減らすのが目的ではなく、いかに最小のコストで最大の効果を得られるかを、目指すものです。
したがって、前述のように経費を減らしたことによるマイナスがあってはいけません。
場合によっては、最大の効果を得るために、経費が多くなることもあります。
その経費をかけても、最大の効果が得られるのですから、その経費は、効果の大きさから見れば最小になるのです。
そう考えていくと、経費最小は、経費削減よりも積極的なものである、ことがわかると思います。
減らす、というよりも、その経費はどれだけの効果を上げるのか、ということを考えるのです。
さらに、経費削減は臨時的に行うイメージがありますが、経費最小は常に考える、行うことです。
この違いは大きいですね。
すなわち、経費最小は習慣化することが大事、ということです。
是非、経費最小を実践していきましょう。
編集後記
いよいよオリンピックが始まりましたね。やはり始まってみると、釘付けになりますね(笑)。
本命が予選落ちしたり、ビックリすることもありますが、これがオリンピックなのかと思いますね。日本はなかなか良いスタートを切ったのではないかと思います。
是非、自国開催で最高のメダルを取って欲しいですね!
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