実践!社長の財務
固定費の増加に注意しよう【実践!社長の財務】第926号
2021.08.02
固定費とは、売上の金額や数量に関係なく、固定的にかかる費用のことです。
人件費や家賃、リース料、消耗品費、水道光熱費など、販管費に属する費用のほとんどは、固定費ではないでしょうか?
固定費が増加すると、損益分岐点売上高を押し上げてしまいます。
これよりも売上を上げれば、利益が出るというポイントが上がってしまう、ということですね。
すなわち、利益の出にくい体質になってしまう、ということです。
ですから、できるだけ固定費を上げないようにしていかないといけません。
ただ、固定費というのは、ほっておくと自然に増えてしまいます。
定期購読の雑誌を購入した、新規開拓のためにある会に加入した、業務効率化のためにクラウドサービスの契約をした...等々です。
また、固定費は意識しないと減らすことができません。
毎月発生するものですから、誰かが意識してこれはやめよう、と行動しない限り、毎月発生していきます。
だからこそ、固定費は定期的なチェック、棚卸しが必要です。
もちろん、毎月支払いのチェックはしているのでしょうが、毎月発生するのが当たり前になっていると、ムダが見逃されてしまいます。
そこで、たとえば3か月or6か月ごとに、部門別あるいは科目別に、どんな固定費がかかっているのかを、リストにして、関係者に回してはどうでしょうか?
その上で、これは支払っているけど利用していないな、とか、これは意味がない、ムダだ、もう少し安いものにしようなど、意見を出してもらうのです。
改めて吟味すると、必要ない、やめてもいい、というものが出てくるはずです。
平常では気づかないことでも、改めて棚卸しリストを作ることで、気がつくこともあるかと思います。
是非、やってみてください。
編集後記
固定費の棚卸しについては、私が編集顧問をしている雑誌に9月に掲載されます。今日はそのさわりを書きました。
この雑誌は「経理WOMAN」と言って、経理担当者向けの雑誌ですが、経営者も結構読んでくれているようです。
コンパクトサイズで、わかりやすく親しみやすく編集された雑誌ですので、おすすめです。
私ももう、20年近く編集顧問をしてます…長いですね。
→ https://www.kens-p.co.jp/publics/index/92/
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