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実践!社長の財務

M&Aも選択肢の1つ【実践!社長の財務】第951号

M&Aも選択肢の1つ【実践!社長の財務】第951号

2022.01.24

おはようございます。
税理士の北岡修一です。

先週は事業承継の話をしましたが、第三者に事業を承継していく、というのも選択肢の1つになります。

すなわち、M&Aということですね。

先週、あるM&Aの仲介業者にお会いしました。

ただ、「うちは仲介はしません。」というので、「え?」という感じでしたが、売り手の側に立ったアドバイザリー業務をしていきます、ということでした。

どういうことかと言うと、仲介というのは、両者の間に入って、取り次いだり、まとめたりすることです。

M&Aにおいては、売り手はなるべく高く売りたいし、買い手はなるべく安く買いたいと考えます。

この両者の間に入って、双方に有利になるようにまとめていくことは不可能です。どちらかが妥協するような形になるのではないでしょうか。

そうなると、M&Aの仲介というのは、利益相反行為になるのでは?ということが最近問題になったりしています。

だから先週会った会社の方は、仲介ではなく徹底的に売り手側に立って、交渉を進めていくという話でした。

なるほど、そういうことであれば納得できますね。

とは言え、どんな会社もそのような形が取れるかというと、そうではないようです。

売り手側にアドバイザーが付いて交渉するということは、買い手側にもそのような代理人を立てていく必要があります。

売り手主導で始めた場合、買い手にそのような代理人を立てるのが簡単ではないようです。

また、小さい会社を売る場合は、そのようなアドバイザリー契約をしてくれるのかどうか、わかりません。

したがって、売り手と買い手の双方の面倒を見てくれるM&A仲介というのも、やはり必要ではないかと思いますね。

どのような形でM&Aを活用するにしても、簡単には決断できないものです。

やはり一番に考えるのは、従業員のことではないでしょうか?

M&Aをするとなったら、皆はどう思うのか?

会社にいてくれるのかどうか?

M&A後に、皆はより幸せになれるのか?

そう考えると、簡単には決断できるものではありません。

ただ、後継者がいない場合、従業員に承継するのが難しい場合などは、やはり1つの選択肢になってくると思います。

この事業を残していきたい、従業員の生活を守り、より良い人生が送れるようにしてあげたい、お客様にも迷惑をかけずに貢献を継続していきたい。

そう思った時に、会社がより良い方向に発展していくのであれば、M&Aも有力な選択肢として考えてもいいと思いますね。

編集後記

昨日は妻と久しぶりにボウリングをしました。意外と混んでいましたね。最初はダメでしたが尻上がりに勘が戻り、ちょっとコツを思い出した感じですね(笑)。

結構楽しかったです。妻が入っている会で、今週北千住でボウリング大会があるということで、行ってきました。
果たして練習の成果が出るかどうか。。。

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