実践!社長の財務
回収は妥協しない【実践!社長の財務】第954号
2022.02.14
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
日本電産の創業者、永守重信氏の「永守流 経営とお金の原則」という本を読んでいます。
兆円企業の創業経営者が、お金、財務のことを1冊を通して語ってくれるという本は珍しいと思いますので、お勧めです。
ゼロから叩き上げで兆円企業を作ってきた過程で、実際にやってきたこと、考え方、失敗から学んだことなどを読めるのですから、これ以上の本はないですね。
創業当初は、不渡りなども何回か喰らい、そこから万全な財務体質にするにはどうしたらいいのか、これは乗り越えてきた人にしかわからないことです。
回収は妥協することなく、また、優良な顧客と付き合うことが大事、ということが書かれています。
経営がうまくいっている会社ほど、回収は厳しいのです。そこは妥協してはいけないのです。
1日くらい遅くてもいいと一旦妥協してしまうと、後々大きな貸倒れにつながっていきます。
営業はモノを売って終わりではない。回収までが仕事です。
そもそも回収状況が悪いところには売ってはいけないし、手を切るべきである、ということを強調しています。
それなりの恩義がある場合、若干の心苦しさは感じてもビジネス社会を生き抜くためには、非情な措置も必要であるということです。
キャッシュこそ企業価値の源泉である、これはこの本を通して貫かれている大きなテーマですね。
その他にも、経営の現場での具体的な示唆に富んでいますので、経営者の方は是非、読んでいただければと思います。
特に銀行との付き合い方などは参考になりますね。
日本電産は元々ベンチャー企業ですから、創業したての会社などにもとても参考になると思います。
編集後記
週末は親戚の法事で九州の方に行ってきました。久々に飛行機に乗りましたが、航空会社もこの2年間コロナで本当に大変だったと思います。でも機内の座席は新しい装備で、国内線のエコノミーでも各座席で映画が見れるというのは良かったですね。
ただ、時間が短いので全部見切れず、帰りの便でようやく全部見終わることができました。国内線は往復で1本、という感じですかね。
メルマガ【実践!社長の財務】登録はコチラ
⇒ https://www.mag2.com/m/0000119970.html