実践!社長の財務
経費計画をいかに立てるか【実践!社長の財務】第981号
2022.08.22
おはようございます。
税理士の北岡修一です。
年度の利益計画を立てるときは、逆算で策定していくことが多いのではないでしょうか。
目指すべき経常利益から逆算していくこともありますし、最初に経費の予算を立てて、労働分配率から付加価値(粗利益)を逆算して、売上や最終利益を計算していく方法もあります。
ちなみに、計画とは何らかのものごとを行うために、方法や手順を考え、企てることであり、予算とは一定期間の収入と支出の計画です。
すなわち、計画とは数字だけではなく、何をどのように行うかという行動の計画や、数字の計画も含んだものです。
予算は、計画のうち、数字の部分に特化した計画、ということになります。
ただ、予算という言葉には何となく、国や自治体など公的な組織で、既得権益として獲得して、使い切るものイメージがあるので、私はあまり使っていません。
経費計画は、計画をすれば、かなりの精度で達成できるものです。そのとおりに、使えばいいのですから...。
もちろん、使っただけの成果を出すことを目指しますが、出るものは出て行きます。
したがって、経費計画はその年の方針、行動計画をしっかりと反映して立てなければいけません。
前年がこうだったから、大体このくらい、ということだけではいけません。会社全体の意志が入っていないといけないですね。
また、経費の中でも固定費というのは、売上が上がらなくても、上がっても、ほぼ定額が出て行く経費です。
これをいかに下げられるか、というのを考えるのも経費計画の重要な点です。固定費を1つずつ詳細に吟味していくことが大事です。
もう必要性がなくなった経費が、自動引き落としで落ち続けていることなどが、よくありますので要注意です。
さらに、減らすことだけではなく、ここには思い切ってお金をかける、という経費があっても構いません。
これこそが、年度方針、目標からくることであり、さらに将来を見据えて今、投資しておくべきことなど、計画にはやはりメリハリを付けていくことが重要ですね。
決めればそのままお金が出て行くのが経費計画ですから、慎重に決めていかなければいけないですね。
編集後記
週末は高知の方に、父の7回忌をしに行ってきました。
2日間とも雨の予報でしたが、いずれもはずれ、とてもいい天気で暑かったですね。少ない親族ではありますが久しぶりに集まるのはいいものですね。
何十年ぶりに会えた叔父さんが、あまり変わらない雰囲気だったのはビックリしました。それにしても2日間よく飲みました。
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