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実践!社長の財務

継続企業⇒会社を私物化しない【実践!社長の財務】第982号

継続企業⇒会社を私物化しない【実践!社長の財務】第982号

2022.08.29

おはようございます。
税理士の北岡修一です。

このメルマガの読者は、中小企業のオーナー社長が多いかと思います。(正直、誰が読んでいるのかわからないので、いつも怖いのですが(笑)。)

会社を作ったからには、ずっと続いていく会社にしていきたい、と思っている社長が多いのではないでしょうか?

子どもや親族が継いでくれるのが、一番いいのでしょうが、昨今はなかなかそういうわけにはいかない、ことが多いですね。

そうなると次は、やはり社員、従業員が継いでくれるのが、私はいいと思っています。

昨今はM&Aなどもありますが、会社がガラッと変わってしまうこともありますし、残された社員のことを考えると、なかなか踏み切れないものです。

社員に継いでいってもらうためには、オーナー社長が会社を私物化しないことが、とても重要だと思っています。

数字は皆にオープンにする、公私混同をしないようにする、特に経費や資産に関しては、個人的なものは会社のお金を使わない、ことです。

社長の場合、対外的な活動はかなりの部分が営業活動であったりしますが、どこまでが公で、どこからが私なのか、これはもう自分で判断するしかないです。

その判断が正しいかどうかは、社員が見ています。どこかで社員の反応に現れてくるでしょう。

また、ほとんどの会社はやっていないかと思いますが、会社のお金は社長はいじらないことです。

社長が会社のお金を持っている、勝手に金庫を出し入れしている、(まあ、最近はカードですからあまりないかと思いますが)のは、非常に良くないです。

経理の人に任せるべきです。

社長の公私混同、会社の私物化があると、社員は敏感に感じます。

そうすると、優秀な社員、期待していた社員がいずれは辞めていってしまいます。

うちは継がせる社員がいない、という話をよく聞きますが、これは今までの社長の行動が原因であることが多いのではないでしょうか。

純粋に会社を継続したいと思い、社員にもそれを話し、公私混同や会社の私物化がないオープンな経営をしていれば、、社長の考えに賛同してくれる優秀な社員が育ってくれると思います。

その上で、目に見える形で準備してくことが大事です。
厄介なのは、株式の承継の問題ですね。

どのように社員に承継していくか、顧問の税理士さんなどに相談し、長い時間をかけて準備していくことが必要になってきます。

是非、100年、200年と継続する企業を目指してください。

編集後記

このメルマガも982回となってきましたが、1,000回までは続けようと思ってやってきましたが、先が見えてきましたね。まだ、どうするかは決めていませんが。

上の案内にあるように、水曜日には相続メルマガ、木曜日には自社株対策メルマガをやっております。相続や自社株の相談はたくさんあるので、ネタは尽きないのですが、このメルマガはなかなか大変です(笑)。
どうなるかはわかりませんが、もう少しお付き合いください。

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